両神山 1723.0m   

 


データ】     


 2004年4月24日(土)快晴5時間3分(上り2時間58分+下り2時間5分) 


6:14新宿駅発(山手線外回り) 6:50西武池袋駅発ちちぶ5号 8:13西武秩父駅 8:25両神村村営バス 8:49小鹿野町役場着 8:59小鹿野町役場発 9:38日向大谷着

8:38登山口スタート <5分> 8:43両神山荘 <4分> 8:47鳥居標識(山頂5.6km、清滝小屋3.8km) <5分> 8:52標識(山頂5.1km、清滝小屋3.3km) <15分> 10:07七滝沢コース分岐標識(山頂4.2km、清滝小屋2.4km、日向大谷1.5km) <6分> 10:13標識(山頂3.9km、清滝小屋2.1km、日向大谷1.8km) <12分> 10:25〜30沢(右岸から左岸へ) <22分> 10:52〜55標識(山頂2.6km、清滝小屋0.8km、日向大谷3.1km) <9分> 11:04白藤の滝分岐(往復15分、山頂1時間40分、小屋20分から30分の表示) <14分> 11:18〜20弘法之井戸 <7分> 11:27〜33清滝小屋(山頂2.0km) <10分> 11:43七滝沢分岐(鈴ガ坂) <7分> 11:50産体尾根(山頂1.4km、清滝小屋0.4km、日向大谷4.4km) <17分> 12:07〜09鎖場アカヤシオ <1分> 12:10横岩 <10分> 12:20〜24神社(山頂0.8km) <24分> 12:48〜13:21両神山山頂 <20分> 13:41両神神社 <26分> 14:07〜22清滝小屋 <3分> 14:25弘法之井戸 <8分> 14:33〜36白藤の滝分岐 <6分> 14:42標識(日向大谷3.1km) <26分> 15:08沢 <7分> 15:15〜21七滝沢分岐手前沢・橋 <31分> 15:52〜58両神山荘 <1分> 15:59ゴール・バス停

16:40発(定刻36発) 17:21小鹿野町役場着 17:29発 17:52西武秩父着 18:39秩父鉄道御花畑駅発 19:19八高線寄居駅着 19:50発 20:33高崎駅着 20:39発 20:51前橋駅着

   



金曜日と月曜日に東京に日帰り出張となり、そのまま泊まり続けても費用はあまりかわらないこともあり、関東の山々をめぐることをもくろむ。雲取山の1泊や皇海山・赤城山の日帰りが候補となったが、風邪のこともあり、寒い高所での宿泊を避けることから、雲取山はやめる。皇海山は林道がまだ開通しておらず(26日から通行可となった)少し距離はあるが、西武秩父から前橋へは時間・交通費ともにさほどではないことを知り、両神山と赤城山に登ることとする。両神山へは公共交通機関では、ガイドブック等によるコースタイムからは日帰りは困難であるが、ネット情報からは可能と思われる。ただ、バスが昭文社のエリアマップ通り日向大谷(ひなたおおや)口までであれば両神山荘のある登山口までは往復1時間強かかりきつい。

 

前日は新宿に泊まり、池袋に出て西武池袋駅から特急ちちぶ5号に乗る。特急は特別ホームから出る。登山客も多いがそれ以上にゴルフ客が多かった。初めての沿線をぼんやり眺める。途中からは列車が前後逆になり、単線をのんびり走り西武秩父駅に着いた。池袋からは特急券込みで1320円だ。


西武秩父駅前の4番乗り場から両神村営バス(西武バスではない)に乗り小鹿野町役場前で乗り換えだ(460円)、駅を出ると美しいハナミズキの街路樹が続き、白とピンクの木が交互に植えられ春爛漫である。乗客は12人でゆっくり座れた。道沿い八重桜も満開であった。

小鹿野町役場前には一斉清掃でもあるのかたくさんの人が集まっていた。ここの待合所には両神山の携帯詳細地図もある。皆野からのバスと連絡し日向大谷行きのバス(410円)はほぼ定刻の59分に出た。14人の乗客だ。途中から細い道となったが、バスは両神山荘間近まで行ってくれた。直前に3カ所のPがあり、係りの人も立っていた。合計で30台は止められそうだ。すべて満車というほどではなかった。

 
バス停を車道沿いに進むと、5分ほどで登山口の両神山荘があり(左上の写真)、直前に真新しいチップ制のトイレがあった。登山口で登山届を提出していると若い人が追い抜いていった。ここからは一定距離毎に頻繁に距離表示があった。山頂まで5.6kmとあった。道は18日が山開きであったので、大変整備されていた。鳥居をくぐり巻くように道は続く。植林を過ぎると山吹が咲き乱れていた。


10:07に七滝沢コースの道を分けると、すぐに沢であった。一上りして沢沿いの新緑の中を進む。早くも下山者に会う。6時に出発したという。健脚だ。右岸から左岸、再び逆に渡り返す。道沿いはニリンソウの群落がここかしこにある。清滝小屋まで0.8kmのところには、神像があり、この先も数箇所に神像があった。信仰の山である。白藤の滝分岐を過ぎ、ニリンソウの咲き乱れる中、バイケイソウもここかしこで芽吹いていた。うぐいすも鳴いていて実に気持ちがいい。弘法之井戸はパイプから水量少なく流れていたが、うまかった。ここから5分あまりで清滝小屋に着いた。情報どおり立派な小屋でトイレ意外にも炊事場風の建屋の水がうまい。立派なベンチとテーブルもたくさんあった。ビールは500円、カップ麺500円と書かれていた。山頂までは2kmだ。

小屋裏から登ると左手遠くににアカヤシオが満開だ。九十九折の急登を進むと七滝沢コースが合流し、鈴ガ坂との表示があった。上りきった稜線は産体尾根と書かれていた。山頂まで1.4kmだ。鎖場手前でアカヤシオが幾輪か咲いていた。

鎖場は3カ所ほどあったが、難渋するほどではない。12:20に両神神社本社に着いた。ここは、狐ではなく狼とのことだ。なだらかな道にほっと一息となるが、再度急な道を上り、新道の案内に従い進み、最後の鎖場を上ると山頂であった。


狭い山頂には結構登山者がいた。二等三角点と立派な山名の展示盤があり、北は谷川・武尊、北東には男体・白根、東には筑波、南東には雲取、南は富士山、南西には甲武信・金峰・奥に南アルプス、西には八ケ岳、北西には浅間山、奥に北アルプスが見えるとのことだ。特定できたのは浅間山と雪をかぶった八ケ岳、甲武信岳、雲取山であった。特に八ケ岳と浅間(左下の写真)が印象的だ。

アカヤシオの蕾は今にも咲かんとしていた。結構ゆっくりして下り始める。途中何回も出会った若い二人といっしょだ。フリーターで、図書館の山と渓谷誌をみての初めての登山だという。ただ、きっちりとした登山靴を買って登っていたのには感心する。

清滝小屋で名犬にも会い、時間があるので小屋内ものぞく。美しい小屋だ。宿泊客であろうか、ビールをたくさん買っていた。時間がたっぷりあるのでゆっくり下ったが(途中、白藤の滝は思ったより下りそうなのでやめた)、それでも30分以上早く登山口に戻った。途中、白いエンレイソウ等花々を写真に撮ったりした。両神山荘からはバス停まで車道を行かずとも下れる小道があるのに気づき、わずか1分で着いた。40分ほど、若い人たちと雑談したり、両神山荘の放し飼いの犬と遊び時間をつぶすが、陰で寒い。

西武秩父駅から秩父鉄道の御花畑は仲見世通りと呼ばれる商店街を通る。そこで秩父ラーメンを食べる。商店街を抜けてからは左だが、案内がなく通りかがりの人に聞く。休日は1時間に1本しかなく、料金も高い。

寄居の駅前のスーパー「ライフ」で買い物し時間をつぶす。それにしても寂しい駅で 旅情が漂う。八高線は新しい車両だがディーゼルでボタンを自分で押してドアを開ける。 夜の人気のない一人旅は学生の頃を思い出しなつかしい。高崎駅からはさすがに都会で両毛線は満席だ。前橋駅前で明日のバス停を確認しホテルに向かう。


 

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