竜ケ岳 1099.6m |
【データ】
【駐車場】 |
久しぶりの鈴鹿に出かける。近畿百名山で未踏の竜ケ岳、釈迦ケ岳、入道ケ岳のうち、全員が未登の竜ケ岳とする。HPやガイドブックで調べると考えられるコースはいくつかあり迷うが、オーソドックスな宇賀渓から上りはヨコ谷、下りはホタガ谷とする。少し遅い出発だったので、名阪国道はいつもより車が多く、一部渋滞もしていた。また、天気も思ったほどよくはなく、特に鈴鹿の山々は薄曇でよく見えない。四日市ICで下りた R421を数km進むと宇賀渓であった。大きな標識手前の左右には無料駐車場があったが、早満車で、我々は左手のR421を分け右手に進むと宇賀渓の有料駐車場があり数台止まっていた。1日500円とのことだ。きれいなトイレもある。案内図を見ると、石榑峠からは表道、ヨコ谷は中道、ホタガ谷は裏道と呼ぶようだ。竜ケ岳までは4.8km、150分の表示があった。茶店の建ち並ぶ中を進むと、左手にキャンプ場に通じる吊橋があり、トイレもあった。裏道のホタガ谷分岐を過ぎると、登山道となり、シャガも咲いていた。前から来られたご夫妻に道をお教えする。宇賀渓の滝めぐりのようだ。 魚止滝までの道にはつつじも盛りであった。折角なので魚止滝(右の写真)を見物していくこととする。なかなかの滝であった。元の道の少し先に長尾滝までの道として川沿いと山道の2通りがあったが、川沿いの道は増水もあって骨が折れそうなことが分か ヨコ谷に出る山道分岐後、長尾滝までは、4回ほど渡渉するのであるが、ロープを張ってくれているものの、増水しているので、濡れない様神経を使った。道案内をした御夫妻は、スニーカーに近いトレッキングシューズだったので大変そうだ。再度ヨコ谷への分岐を過ぎ、1回渡渉してしばらくで長尾滝であった。落差20mで渓谷最大というだけあって、見ごたえがあった(左下の写真)。ご夫妻も来られ、こんな道は初めてだが満足され、いっしょに写真に入ることを頼まれた。砂山方面に行かれるとのことなので、地図を見ながらアドバイスする。 ここからもヨコ谷に通じる道はありそうだが、元来た分岐まで戻り、中道を進むと、早速堰堤が出だし、2
稜線に近づくと自然林の新緑の美しさが際立ち、歓声を上げたくなるほどであった。左手には案内では福王から三池・釈迦・御在所・石榑峠まで見えるとあるが、今日はぼんやりと見える程度で、電波塔だけがはっきりしていた。12時半近く、山頂が見渡せる肩に着く。山頂までの道のりの笹が風に波打ち、すばらしい景観だ。右手のホタガ谷方面の景観も美しい。秋は笹原の潅木が紅葉しさぞ美しいと思われた。しばしの休憩の後、山頂に向かうと10分ほどで、2等三角点のある頂上に着いた。予想以上にたくさんの人がいて
裏道沿いにはシロヤシオの木が多く、たくさんの蕾をつけ、今にも咲きそうであった。今日が暖かければ咲いていたかもしれない。シロヤシオの新緑の葉は先が紅色でやわらかい感じとともに特に美しい。 それにしても鈴鹿の山々は遭難防止のためか表示が豊富でこのルートも「宇賀 登山口の新しい東屋で一息入れ、途中の水場で鈴鹿の水を堪能しながらキャンプ場に戻ると、若い男女が楽しそうにバーベキューやくさ野球の真似事をしていた。 帰路、湯ノ山温泉で一風呂浴びることにする。一番手前の片岡温泉は1000円もするのでヘルシーパルとする。97年の4月に御在所岳と藤原岳に登った際、宿泊して以来である。広くていい風呂だが、湯ノ山温泉の湯は個性はない。 高速道路は朝より車は少なく快適に走る。阪神が勝ち、運転手のIさんも元気である。第二阪和国道も延伸し、ICを出てからも早くなった。充実した、満足の登山であった。これで近畿百名山は74座となった。 |