桟敷ケ岳・岩屋山 895.9m、649.1m

 


【データ】     

2002年3月10日(日)  快晴 歩行時間4時間6分
:00自宅 7:30吹田IC 7:48〜54桂川PA 8:29府道61号 8:39厳島神社 

8:48スタート <22分> 9:10〜13岩屋橋 <20分> 9:33〜35岩屋不動志明院<22分> 9:57薬師峠 <9分> 10:06〜15岩屋山山頂 <8分> 10:23薬師峠 <7分> 10:30雲ケ畑分岐 <25分> 10:55沢源頭 <4分> 10:59〜11:05休憩 <20分> 11:25鉄塔 <5分> 11:30〜36桟敷ケ岳山頂 <4分> 11:40〜12:32鉄塔(昼食) <47分> 13:19〜22薬師峠 <18分> 13:40志明院 <15分> 13:55〜14:05岩屋橋 <20分> 14:25ゴール

14:35出発 15:23京都南IC 桂川P 15:50吹田IC 16:36泉南IC 17:05T氏宅 17:30自宅

 
【メンバー】
  Tさん夫妻、Mさん
   


近畿の名山もたくさん登ったが、京都府の山ははじめてである。桟敷ケ岳は、ガイドブックには「惟喬親王が都を懐かしみ、山頂に高楼(桟敷)をつくって眺めた事に由来する」とあった。天気予報は午後雨の予報であるが、出発時は快晴である。車に戻るまで持つことを願い、高速道路を急ぐ。京都南ICから北上し、堀川通りを北上し、府道61号を走る。狭くなり、岩屋不動の案内で左折し、岩屋林道に入ったと思い、厳島神社の手前の広くなった絶好の場所に駐車する。昭文社の関西の山歩き100選の地図の鳥居マークは、惟喬神社であったのだが、完全に勘違いしている。更に帰ってから見るとちゃんと案内地図があり、我々が岩屋橋と思った橋は「出合橋」であることが分かるのだが。


厳島神社の立派な杉に感動し、快晴の山村をのんびり歩く。標高差は600m程度だ。まきを積み上げ、林業で暮らしているという風情の良い山村で春の息吹を感じつつ歩く。桧皮葺きの屋根は苔だけでなく木も生えている。のんびり歩いているとそこに音楽を鳴らしながら大型バスが2台もやってくる。登山客が多く乗っていて、「京都バスは志明院まで延長運転しているのか」と話し歩く(この時点でもまだ気づいていない)。20分ほど歩き、そろそろ志明院かなと思うと、右手に福蔵院が。ここでようやく間違いに気づくとすぐに、大型バスが止まり登山客が多くいた。岩屋橋の大きな標識とともにトイレもあったので、トイレ休憩とする。20分余りのアルバイトであったが、天気もよくいい運動になったとぐちを言う者もいない。


 岩屋川林道に入ると古い旅館と惟喬神社があった。20名ほどの団体を抜き、美しい鴨川源流の岩屋川沿いの道を歩く。こんなところにもヤマト運輸の宅急便車が追い抜いていく。よく手入れされた植林帯を歩くと足下にはたくさんのシャガがある。林道沿いには、ガイドブック通り、小さいが、路肩にスペースがあつた。行き止まりが志明院で大きな駐車場があるが、参拝者専用である。ここで小さな団体の人に「下から歩いてられましたね」と尊敬されるが、間違ったことを話し照れる。志明院のすぐ手前の右手に桟敷ケ岳の標識とロータリークラブの山の案内板があった。左手に志明院を見ながら登り、小さな沢沿いの道を何回か渡り返しながら進む。急でもなく自然林の中を楽しく進むと、涸れ沢となり、六体地蔵が現れ、薬師峠であった。しかし、折角追い抜いた、かしましい女性の団体といっしょの休憩は閉口するので、岩屋山を目指す。大木もある美しい自然林を10分ほど登ると、山頂で、三等三角点ととともに、ピンク色の文字で書かれた山名板があった。99年に雪の中、登られたA氏のときは、これもなかったとのことだが。


のどを潤し、写真を撮り下ると、20名の団体が。桟敷には登らず、岩屋山を越え大森の方に向かうとのことだ。落し物の帽子を受け取り、薬師峠から桟敷を目指す。薬師峠の小屋は崩壊していた。すぐに江戸時代の墓を左に見て、自然林の道を陽だまりハイキング気分で進むる積雪があると注意を要する細い箇所もあるが今日はルンルンである。ところどころわずかに植林もあるものの、松の大木も多く、久しぶりの美しい自然林の道に期待以上の幸せを感じる。


左前の岩茸山を見ながら巻くように進むと谷の源頭で、休憩の団体を追い越し、一上りすると、大木の多い自然林の広い尾根で前に鉄塔が見えた。期待通り左右に展望が広がる。先に山頂を踏むことにして、目前の山頂を目指し、少し下り上り返すと、山頂で三角点があり、男性の団体が食事をしていた。北東方面のみが展望が開けていた。写真を撮り、鉄塔で昼食とする。ビールで乾杯し、いつものように稲荷寿司をつまんでいると、Tさんがおいしいえび天入りきしめんをつくってくださった。暖かく至福のときが流れる。


東は城丹国境の山々から比良山系、手前は花背峠から幾重にも重なる北山とガイドにはある。昼食をとりながら、昨日、Mさんのお孫さんが生後100日のお食い初めで、「泉南は蛸を食べさせるということで鯛だけでなく蛸も用意した。そう言えば今日は、皇室の愛子さまのお食い初めでは、歯を強くするため鴨川の石を食べさせるそうだ。もちろん本当に食べさせるのではないが」と話されるので、それでは折角だから鴨川の最初の一滴の流れ出す源流の石を持ち帰ろうということになる。



下りは快適に進み、念願の鴨川源流の石を拾う。Tさんの奥さんが山里に早くも三分咲きの桜を見つけた。高速も渋滞もなく、無事たどり着く。


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