仙千代ケ峰 1099.7m |
【データ】
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山と渓谷の12月号にみなみらんぼうさんが忘年山行の楽しさについて書いていたが、私も同感だと思う。I夫妻が計画と準備をしてくださり、宿泊は飯高町の「 しかし、天気予報はすこぶる悪い。当初は日曜の方が悪そうだったが、前日の夜の予報の変更を信じて登山は日曜とする。それでも雨がきついようなら中止の宴会のみ覚悟だ。予報どおり、土曜は雨の中出発。妻はあきれていた。Mさんが今年の写真の名作を見せてくださり車中も退屈しない。しかしR24は混んでいていつもより1時間以上余計かかった。 高見山登山口のトイレを借りた時売店でIさんが「もみじの佃煮」という文字を見つけて問うたところ鹿の肉だという。早速肴に買ってこられた。R166からR422に入り、途中の波瀬植物園の紅葉の美しさをめでながら、宿泊先のつつじの滝荒滝に着く。ここも紅葉が美しかった。チェックインも定刻の14時より早かったが、入室が許された。コテージは、畳8畳プラス台所とトイレ。冷蔵庫・テレビ・石油ファンヒーターに電機炊飯器もあり、ふとん毛布つきで十分だ。これで一人3000円強とは安い。風呂も宿泊棟が使える。雨なので早速、酒となる。つまみながら2時間近く歓談する。持参の屋久島みやげの芋焼酎三岳もうまい。 夕刻まで間があるので昼寝をする。何と2時間近くも眠ってしまった。どうやら疲れが貯まっていたようだ。風呂に入った後、待望のつみれ鍋だ。Iさんの味付けはすこぶるうまいが、昼の宴会が過ぎた。昼から鍋にすべきであった。Mさんも人工温泉に湯あたりしたとか食欲がない。うーんもったいない。仕方なく、予定より小食で終わる。 21時過ぎにうとうとしだす。明日の予報は降水確率40%。当初より少しましになった。朝はIさんが早朝から炊きたてのご飯とみそ汁等を用意してくださりお腹一杯食べる。雨も上がり、青空も少し見える。しかし車中では私はまたも、うとうと。今後のために古ガ丸山登山口を確認し、宮川の増水状況や宮川ダムの放水を見ているうちに大杉の乗船場に着きトイレを借りる。新しいトイレであった。 乗船場から先の道沿いは植樹されたと思われるもみじの紅葉が見頃であった。東屋もあり観光にも十分だ。道にライフル銃をもった人がいてびっ 間伐されその皮が剥かれていた。雨後のためか流れの中も通る箇所もあった。30分弱結構な急登を頑張ると下草風に低木も混じる道となり、踏み跡が薄くなる。テープを丹念にひろう。少しなだらかになったかなと思ったのもつかの間、再び急登となり頑張ると倉元谷左岸尾根の頭(久豆分岐)であった。鹿よけネットがあり、東南東には海が見え、東は伐採地だ。 しかしここからも山頂までは30分もかかるとのこと。標高差からしても首を傾げるが眼前のピークは山頂でなくそこからも結構あった。石楠花まで伐採され痛々しい。ブナ の木が何本かあるのだけが救いだ。結構滑らないよう気を使う箇所が2ヶ所ほどあった。 ようやく二等三角点のある山頂となったが、死臭がする。後から着いたI夫妻に山頂直前にネットにからまった鹿の死骸があることを教えられる。死体は白骨化していたが胴体はまだ完全に白骨化していないのでにおいがひどいのだ。昨夜鹿肉を食べたのにおかしいが、ネットに首を絡めた死に方を哀れに思う。匂いと風の強さ・寒さに早々に去る。下りは急で膝が笑う。1時間強でゴールであつた。 駐車場所の沢で靴を洗う。帰りはI夫人が調査済みの奥伊勢フォレストピアで温泉に入る。露天風呂もあり泉質のいいすばらしい施設であつた。山林舎にて遅い昼食をとり、 紀ノ川右岸ルートを通ったので早く帰宅できた。近百は78座となった。満足の2日でI夫妻に感謝する。
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