仙丈ケ岳

 


データ】     

7月25日(土)晴れ 歩行時間6時間53分
7月24日(金)

18:00小石川発 22:45仙流荘駐車場

7月25日(土)

4:00起床
4:50バス停順番待ち
5:10バス出発 
5:54大平山荘出発 <9分> 6:05沢 <70分> 7:15丸太橋 <60分> 8:15大滝の頭からの道合流 <11分> 8:26〜38馬ノ背ヒュッテ <10分> 8:48丹渓新道合流 <47分> 9:35〜40仙丈小屋水場 <24分> 10:04〜50仙丈ケ岳山頂 <65分> 11:55〜12:06小仙丈ケ岳 <19分> 12:25〜30六合目 <19分> 12:49〜55五合目(大滝の頭 馬ノ背ヒュッテ分岐) <10分> 13:05〜14四合目 <7分> 13:21三合目 <14分> 13:35〜44二合目近道分岐 <19分> 14:03〜31北沢峠林道 <29分> 15:00仙水小屋

16:30夕食 19:00消灯

メンバー
    K夫妻
   


日本百名山で、もう一度登りたいと思った山は、意外と多くはない。ただ、仙丈ケ岳と甲斐駒ケ岳は、まだ、山を始めたばかりの頃、また、秋だったので、夏にもう一度と考えていたのと、仙水小屋に泊まれるならと強く思っていた。仙水小屋は、半年前ぐらいだったら、予約可能と以前に聞いていたので、早くから予約していた。仙水小屋は、昔ながらの山小屋の雰囲気と刺身まで出すオーナーの矢吹さんの人柄にあこがれていた。

時期は、昨年、海の日前後は、梅雨明けが微妙でやきもきしたので、今年は、一週間遅らせたものの、何と台風12号が復活して近づくかもしれないとのこととなった。台風が外れ、何とか天気は持ち直した。

メンバーは、K夫妻とE君の昨年の白馬メンバーを考えていたが、E君が参加できないことになったのが残念だ。

睡眠をできるだけ多く取ろうと考え、18時に小石川でピックアップしてもらった。昼間、山用の食料調達に出かけたところ、急に雷雨となり、まだ、天気が安定しないのかと心配したが、これで梅雨明けの雷雨かと期待する。

早く出たものの、渋滞で、小一時間余計にかかり、談合坂SAに着いたのが、20時前だったので、ここで夕食をとった。少しカロリーのあるものをとる。

東京から仙流荘まで250qを、約4時間強かかった。上の駐車場も少しスペースがあった。ここで標高、900m近くとのことで、涼しく、5時間の睡眠がとれた。

始発のバスは、5時10分だが、登山者は、4時過ぎから並び始め(左下の写真)、何と10台(定員30名程度/台)出ても積み残しが大量に出て、ピストンとなった。我々は、早めに乗れたのでラッキーだった。いつもは、北沢峠まで55分かけるとのことだが、45分ぐらいで走るとのこと。それでも、鋸岳の「鹿の窓」を止まって案内してくれたり、17年前の運転案内スタイルは変わっていなかった。
















天気予報より天気が良かったので、一日目、仙丈ケ岳とし、薮沢新道から小仙丈を周回することにした。北沢峠まで行くより太平山荘からの方が薮沢コースには良いことを思い出し、下車する。団体客も降りた。山を始めた頃、NHKの日本百名山案内の岩崎さんは、この山荘が好きで、よく使っておられたのを思い出す。
















薮沢新道は、南アルプスらしい針葉樹の森から、薮沢沿いに入ると、まだ、雪渓が残り、涼風が吹く良い道だ(右の写真)。「グンナイフウロ」(上の写真)が多く咲き、「マルハダケフキ」の群落も随所にあった。花も南アルプスらしい。

滝や振り返っての甲斐駒の勇姿を楽しみつつ登るので(左下の写真)、苦痛ではない。南アルプスは鹿の食害がひどく、ここかしこで、保護柵がはりめぐらさせていた。立派になった馬ノ背ヒュッテで一息入れ、進むと、この辺りの有名なお花畑も無残で、少し、シナノキンバイが咲いていた程度だ。風雪で幹が蛇のようになったダケカンパとハイマツの中を一登りすると、展望のきく道に出た。南アルプス以外、遠くハクサンや妙高まで見える好天に歓喜を上げ沢山の写真や動画を撮った。山頂や仙丈小屋も間近だ。(右下の写真)

















しかし、久しぶりの標高に息は切れ、あえぎながら登った。キバナシャクナゲの花に慰められた。仙丈小屋前の水は冷たく生き返った。そこからゆっくり登り稜線に出ると、どかーんと北岳他白峰三山、塩見岳が見え、冨士山も見え、圧巻だ。 



















































K君が入れてくれた珈琲を飲みつつ、大展望を眺める。皆さん山座同定に忙しい。北は妙高、白馬や槍は当然、悲しい御嶽山の奥には白山も。中央アルプスは特定が容易だが、南アルプスは塩見岳以南の山座同定が怪しい(右上の写真)。残念ながらきりがないので、小仙丈に向かう。

稜線漫歩という言葉通りのルートだ。若い人・特に女性が増え、沢山登ってくる。このルートもカールが見事で、歩いていて楽しい。ただ、非常に長く感じるので、下りに使う方が良さそうだ。小仙丈で最後の展望を楽しみ、ひたすら下る。

















長衛小屋のテント場が見えてからも遠い。二合目で休んでいると、テント場利用のカップルは、昨日の甲斐駒は霧だったけど、今日の天気で取り返せたと喜んでいた。ここから仙水峠方面への近道と分岐した。

近道を先行して進み、北沢峠でK夫妻を待つが、20分経っても降りてこないので、おかしいと思い、下ると、やはりどこかで分岐があったようで、下山口が別にあった。K夫妻はいなかったので、先行していると考え、追いつくように進む。テント場は満杯で、小屋は建て替えられ、トイレも美しい。

降りてきた人に聞くと、K夫妻が先行しているのは間違いなく、ほっとした。丸太橋を渡り、仙水小屋の水力発電施設が見えるとすぐ上に小屋があった。先行していたK夫妻も、私の顔を見て安堵された。

小屋は期待通りの雰囲気で、ベンチで先ずは麦酒を飲む。めちゃめちゃ冷えていて美味い。しかし、夕食は16時半からなので、つまみは、ほどほどにした。夕食は屋外で食べる。うわさ通りのさしみに手ごねハンバーグ。本当に美味しい。オーナーの矢吹さんの話も楽しい(右上の写真、兄弟みたい?(^^)v)
)。

今日は31人しか泊らないとのことでゆったりしていた。定員がきっちり守られているので、一人にふとん一つがあてられる。19時には消灯、3時には起きて、朝食だと言う。

私も前夜の睡眠不足と今日の疲れで、すぐに寝た。

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