仙丈ケ岳  3033b

 


データ】     

1998年9月13日(日)快晴  歩行時間  7時間30分
9月12日(土)

5:00自宅 5:39泉南IC  8:08名古屋西 8:41春日井IC 10:20伊那IC 10:54〜11:58高遠さくらの湯 12:09〜8道の駅 12:50戸台口発臨時バス 13:45北沢峠 北沢長衛小屋泊  18:30消灯

 9月13日(日)

5:30朝食 5:48出発  6:38 2合目 7:05 3合目  7:17 4合目  7:36〜45 5合目(大滝の頭) 8:24藪沢小屋 8:46〜5馬背ヒュッテ  9:06馬の背  9:38鞍部 9:56〜10:06避難小屋 10:30〜11:34仙丈ケ岳頂上  12:20〜30休憩 13:33 5合目  13:46 4合目 13:55 3合目 14:13〜19 2合目 14:45北沢峠     芦安村営長衛荘泊 20:00消灯

駐車場
  戸台口駐車場(無料、多数)

温泉
   高遠温泉さくらの湯(500円)

メンバー
   I夫妻、Mさん
   


はじめての南アルプス。2日で2山登れることが魅力的な北沢峠から、仙丈岳・甲斐駒ケ岳に。今回は、一日目は移動だけなので、楽だ。更に、2日間風呂に入れないので、高遠温泉のさくらの湯に入り、登山というより、旅行気分だ。無色透明でさっぱりしたお湯だ。道の駅にも寄り道しながらも、北沢峠行きのダイヤには少し早過ぎるかなという時間に、戸台口に着くと臨時バスが出ているという。ラッキーだ。更にバスの中で会社のK夫妻に出会う。お二人はテント山行とのこと。


何より驚いたのは、バスの中での運転手の名ガイドぶり。解説あり、クイズありで1時間の道のりが短く感じられた。村営とは思えないサービスぶりだ。また、途中、甲斐駒と鋸岳がはっきり見え、期待が高まる。しかしながら、北沢峠に着くと、ハプニングが。何と、全ての山小屋が完全予約制だという。ヤマケイには、そんなこと書いていないぞとぐちっても、始まらず、キャンセルがないかと電話で問い合わせはじめると、ラッキーなことに北沢長衛小屋でキャンセルがあったという。翌日は、村営の長衛荘に宿泊予約し、ほっとする。


針葉樹の中を歩き、北沢長衛小屋に着いてからは、前の広場で宴会。天気も良く至福のときを過ごす。夕刻には、加納氏のテント前でコーヒーを頂く。K氏はこの秋、カラパタールのヒマラヤトレッキングに行くという。うらやましい限りだ。北沢長衛小屋のよかったのは、ふとん一枚があてがわれ(予約制だからというわけではなく、他の小屋では、一枚で2人というところもあるようだ)、ゆっくり眠れることだ。更に18時30分消灯で眠るしかない。


明日、仙丈か甲斐駒かどちらを先に、コースはと悩んでいたときに、小屋の同宿の人から、やはり、先ずは仙丈、コースは登りが大滝の頭から藪沢コース、下りは小仙丈コースをとるのがベストと教えてもらい、実行することに。長衛小屋はよかったが、トイレがテントと宿泊者と同じで多数の人が並び大変であった。


朝食後、いよいよ出発。天気は上々。登り口が何カ所もあり少し悩む。登るに従い、後方には、甲斐駒ヶ岳の勇姿が。ゆっくりマイペースで登り、大滝の頭に。馬の背へのトラバース道を歩いて行くと、北アルプスの槍ケ岳が見える。感動とともに、頂上からの展望に期待が高まり、元気が出る。また、早くも紅葉が盛りで美しい。特に馬の背ヒュッテ辺りはすばらしかった。更に登ると、槍・穂高、後立山連峰、乗鞍岳、中央アルプス、馬の背の紅葉の向こうに八ケ岳。満足感でいっぱいだ。


目の前の仙丈ケ岳山頂までの登りはきつそうだが、この感動があれば何てことはない。ゆっくり、避難小屋から上は、喘ぎながら登り山頂に。そこからは、北岳、間ノ岳、塩見岳等南アルプスの主峰、そして北岳の横には、富士山が見え隠れし、一位と二位の山が仲良く並ぶ。M氏持参のシチューをいただき、景色のごちそうも含め、ゆっくり昼食をとる。


小仙丈コースは、前方に甲斐駒ヶ岳、後方に北岳を見ながら、歩く。足下を見るとウラシマツツジの真っ赤な紅葉と背景の馬の背の紅葉が美しい。本格的下りにさしかかる直前、甲斐駒ヶ岳が前方に凛々しく聳え、北沢峠の小屋まではっきり見える。色づき始めたナナカマドといっしょにカメラにおさめる。快調に下り、長衛荘前の机でくつろいでいると、I氏が花王の研究者と親しくなる。感じのよい人であったが、子どもさんも小さく、なかなか山登りの機会を得られず、普段は「岳人」を読んで我慢しているとか。


ここの食事は、1階の廊下に並べられている机で食べる。とんかつはおいしかったが、M氏は食欲が今一つのようだ。トイレその他も立派なだけに、共用スペースがないのが残念だ。ふとんは当初一つで二人をあてがわられたが、キャンセルが多かったのか、一人一つのふとんとなり、ゆっくり眠れ、ほっとする。それにしても遅くに中高年者の団体が到着。20:00の消灯までわいわいやっていた。



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