平標山・仙の倉岳 |
【データ】
【メンバー】 |
山の夜は早く、19時を過ぎると、皆さん眠りについた。私もトイレの開け閉めがうるさいというネット情報に従い、薬を飲む。数時間おきに起きたが、よく眠れた。 谷川岳に抜ける単独行者をはじめ、皆さん早く、3時過ぎから活動され出す。私も早々に片付け、昨夜の残りごはんを食べ、出発する。平標山へは、段差が小さい階段が続く。ワタスゲが涼しげだった。この花には格別の想いがある。異動があったときの山行で必ず出会い、慰めてくれた花である。そしてこの花を見たのは単独行のときが多い。 ![]() ![]() ![]() ![]() 平標山山頂を踏まずに仙ノ倉への巻き道が朝日新聞発行の続日本百名山には書かれていたが、なかった。平標山からは池塘も見え、小屋でいっしょだった高年女性二人は、遊びに行くと言い、降りていった。私はザックをデポし、仙ノ倉岳を目指す。朝日でまぶしい。階段を下りていくと想像以上のハクサンイチゲの大群落であった。鞍部からは、ハクサンコザクラの群落だ。チングルマやキンポウゲも多い。仙ノ倉のニセピークから山頂を目指すと、仙ノ倉の斜面にもハクサンイチゲの大群落があった。 ![]() ![]() 山頂には三角点の方に山名盤もあり、山座同定をする。それにしても、大障子の頭への急な下降と上り返し、昨年の谷川岳からの一日縦 ![]() ![]() 平標山への戻りで、院生カップルに会うと鍵が見つかったと喜んでいた。朝から小屋から2時間以上歩き、ここぞと思うところで見つけ、彼に追いついたとのことだ。女性の方が頼もしい。男性が朝からの収穫のてんの糞を見せてくれた。 ![]() ![]() 上り返した平標山には続々と人が上がってくる。松手山ルートは、下りる順番待ちを強いられることも多い。せめて団体は二分してほしいものだ。急だが、常に苗場山が見え、気持ちの良いルートだ。一箇所苗場を背にハクサンイチゲの群落があり、絵になる。また、谷はダケカンバの新緑と幹が実に美しい。ただ、気温も高く、上りの人はつらそうだ。 HPにも出ていたが、中越森林管理署の方たちに出会い、本の栞をいただいた。(左下写真は下山路から振り返った平標山) ![]() ![]() ただ、さすがに最後は膝が、がくがくになり、林道に降り立ち、木陰で妻に電話したときはほっとした。 駐車場は道まで車があふれていた。11時15分の土日限定のバスはわずか5人。運転手さんが親切で「街道の湯」を教えてくれたので、露天風呂も含めてゆっくりできた。さらに、湯沢ICからのバスは、変更不可と書かれていたが、一時間前のバスの運転手に、もしかしたらと尋ねると、わずかの空席に乗車させてくださり、一時間早く池袋に着けた。 |