雪彦山

 


データ】     

2004年12月10日(金)晴れ 3時間7分(上り105分+下り82分)
6:36阪神尼崎発特急 7:11JR三宮発新快速 8:10神姫バス雪彦山行き 9:14雪彦山バス停

9:20バス停スタート <5分> 9:25登山口 <10分> 9:35〜44不動岩 <7分> 9:51〜54展望岩 <24分> 10:18〜20出雲岩 <8分>10:28覗岩 <2分> 10:30〜32見晴岩 <12分> 10:44馬の背 <8分> 10:52〜11:09大天井岳(雪彦山) <5分> 11:14天狗岩・地蔵岳下山道分岐 <5分> 11:19〜22新下山道 <6分> 11:28鹿ガ壺分岐 <13分> 11:41〜44雪彦山三角点 <16分> 12:00新下山道<19分> 12:19〜23紅ガ滝 <9分> 12:32虹ガ滝 <4分> 12:36〜42ベンチ <4分> 12:46〜48ユースホステルガレ道分岐 <4分> 12:52大曲 <5分> 12:57〜13:05出合 <14分> 13:19〜22雪彦山第二ダム <3分> 13:25〜26登山口 <4分> 13:30バス停ゴール

15:07神姫バス 16:16新快速 17:07阪神三宮発快速急行 18:18南海急行 18:24加太線


 【メンバー
    単独
   


雪彦山は、前回チャレンジしたときは、休日で新快速がなく、朝一本しかない姫路発のバスに乗れないことが三宮で分かり、急遽灘の酒蔵めぐりに切り替えた因縁の山である。

 

今回も風邪で体調は今一つだが、前回の九州山行から一月も経つので、前夜の飲み会もあり、萎える気持ちを奮い立たせ、真っ暗な中、寮から阪神尼崎まで歩く。

 

尼崎から特急で三宮に行き、JRの新快速に乗り換えるが、座ることができなかった。明石大橋が間近に見えた。

 

姫路駅での神姫バスのバス停は不思議で、ビルの待合室で並び、時刻がくると扉が開いて、乗り込む。バスの登山者は2人だけで、後の人は途中で降りた。

 

うとうとしているうちに、今年人権の研修会で行ったなつかしい塩田温泉を通り、細い道を走るようになると、1時間強のバスの長旅も終わり、雪彦山バス停であった。真新しいベンチがあったが、露でぬれていた。賀野神社の鳥居と数件の民家があり、最も手前の家は雪彦山ユースホステルと書かれていたが、古くて泊まれる施設とは思えなかった。

 

登山口まで0.2kmの標識に従い、進むと左手にトイレがあった。眼前には青空に大天井岳等の岩峰が聳える。独特の景観だ。さらに進むとバンガローのあるキャンプ場で施設は新しかった。2人の登山者が休んでいた。真新しい熊出没注意の標識があった。ここもかという感だ。

 

キャンプ場の受付に登山届の箱があり、ここに案内図がある。バンガローの横が登山口で、手書きの案内標識があり、それによると三角点から先は倒木が多く、特に942m分岐からの下りは通行困難となっている。 

 

ガイドブック通りいきなりの急登で苦労する。10分ほどで不動岩、そしてほどなく行者堂跡の表示があった。案内板等はふんだんで新しい。ここかしこで大きな倒木がある。さらに急登を頑張り、尾根道を進むと展望岩で、不行岳や地蔵岳が見えた。空はこの頃から 曇ってきた。

 

この先には「NTT携帯OK」の看板があり、コース中、何箇所かあった。巻き道を進み、初めての鎖があった。その先には出雲岩があり、高さ30m、ひさしが4m張り出し、格好の岩登り場で、ここかしこにボルトが埋め込まれていた。

 

岩を回り込むように進むと、5mの大鎖で、鎖を頼りに腕力で登るしかなかった。さらに先には「頭上注意足下注意」の表示に留意し進むと、見晴らし岩とせり岩で、水墨画のような景色が広がっていた。もう少し早ければ、紅葉がきれいであったろう。

 

せり岩はくぐるように進むが、太ければ通れないのではという狭さであった。さらに鎖場とよじ登るような箇所があり、馬の背であった。覚悟はしていたが、なかなかのコースで初心者は苦労するのではと思われた。馬の背には「大天井岳へ約10分」標識があった。

 

一登りで大天井岳山頂で祠がある。雪彦山は洞ケ岳、鉾立山、三辻山の総称で、洞ケ岳も大天井岳、不行岳、三峰岳、地蔵岳の総称だそうだ。展望はよいが、天気がもっとよいと、六甲山系や瀬戸内海の島々も見えるそうだ。

 

山頂には先行する単独行者が2人いて、一人は毎日が日曜日とのことで、「今日は何曜日か」と聞かれる。昨日は高御位山を登り、神戸に帰るとガソリン代がもったいないので、この下でキャンプしたそうだ。うらやましい話だ。

 

三角点までは行こうと進むため、下る。ほどなく天狗岩と地蔵岳への分岐で、コブを越えると新下山道があり、植林を進むと鹿ガ壺分岐があった。さらに一登りで三角点ですさまじい倒木であった。先行する2人も三角点で引き返してきた。915.2mの四等三角点は植林帯で展望は無い。

 

新下山道も倒木があったが、歩行には支障はなかった。途中、右手に不行岳・地蔵岳の岩峰群がすばらしい。下の方は急な下りで気を使う。沢にたどり着くと紅ガ滝であった。ここも倒木で写真に撮るには今一であった。右岸を下ると、虹ガ滝で、美しい。この下で地蔵岳の道と合流し、地蔵岳の道は岩が滑りやすく滑落多発と表示されていた。ここで渡渉し、一登りするとベンチがあり、歩きやすい道となる。

 

眼前には地蔵岳があり、2人のクライマーが登っていた。案内に従い下ると、ユースホステルの分岐があるが、この道はがれているので、先の大曲まで進んだ方がよい。

 

大曲で林道から賀野神社への道と分岐し、右に下ると、「出合」で椿がここかしこに咲く美しい沢であった。ゆっくりし、さらに下ると鋼製格子砂防ダムの雪彦山第二ダムがあった。人工物の奥に不行岳・地蔵岳の岩峰群が聳える。ここからは良い道だ。久しぶりで完全に膝が笑っているので有難い。

 

駐車場には3台の車があった。バスまでは1時間半あったので、ラーメンをつくり、ゆっくりする。通る車は止まってくれることはなく、加藤文太郎の「単独行」ほ読み、雪彦山の岩峰群を見てぼんやり過ごす。看板には、「日本百景 日本三彦山 兵庫五名山」と書かれていた。寒いなぁと思った頃、バスは早めに到着し、中に乗せてくれたのでありがたかつた。 

 



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