七面山(西峰)1616m(東峰)1624m槍の尾1556.4m 

 


データ】     

2003年6月7日(土) 晴れ時々曇後雨 3時間47分
5:27中松江 コンビ二 6:40R168 7:15大塔村役場 7:29へリポート 7:35夢の湯からの道合流 7:50ダート道 8:07七面山登山口

8:17スタート <30分> 8:47〜55稜線にて休憩 <50分> 9:45鹿のヌタ場手前で休憩 <10分> 10:03〜04七面山西峰 <13分> 10:17奥駆け分岐 <4分> 10:21〜26七面山東峰 <14分> 10:40西峰 <12分> 10:52あけぼの平 <11分> 11:03小屋跡 11:04〜07槍の尾 <7分> 11:14〜55あけぼの平にて昼食 <15分> 12:10鹿のヌタ場 <40分> 12:50〜53稜線分岐 <21分> 13:14ゴール

13:18出発 14:04R168 14:18〜14:56星のくに温泉 16:23岩出大橋 17:55中松江

駐車場
   七面山登山口前路肩(4台程度)

温泉】 
   星のくに(露天風呂無、500円)

メンバー
    I夫妻
   


近畿の山でも未登で、最も登りたかった山の一つが七面山だ。この山は、以前から囲炉裏のHPを通じて、知っていたが、本年も5月25日頃の記録では、石楠花がすばらしいようだ。先週は体調と所用で、行けなかったので、花には少し遅いかもしれないが、T夫妻と出かける。このHPを通じて池田氏の関西百名山達成を知った方々から、お祝いのメールや訪問があった(ありがとうございました)とのことを聞きながら進む。


天気は、昨夜の21時頃は晴れると言っていたのに、朝の予報は曇で雨も。外れることを願う。


コンビ二で昼食を買った後、粉河の龍門橋から紀ノ川左岸の道を通る。信号がほとんどないので、やはり早い。R168mも順調で、猿谷ダムの水の多さに驚く。大塔村の役場で左折し、舗装された道(林道殿野線)を進む。すぐに分岐があり右手に水を汲む夫妻がいたが、ここは直進だ。幅は広くないが、悪くない。どんどん上り標高1000mまで上ると、大塔村の高野辻ヘリポートがあった。ここからは下り、宮の滝はどこかと思っているうちに、夢の湯からの道(13km)との合流地点となった。我々が来た道は、15kmとのことだ(HPや山と渓谷社の関西の山250でも我々が通った道が紹介されている)。宮の滝は手前150mにあったとのことだが、見落としたので、帰りの楽しみとする。


HPによると進行方向には上と下の2ルートがあるが、川沿いの下の道を取るように書いていたので、従う。篠原林道との表示がいくつかあった(ここの分岐が最大のポイントだ)。上の道は篠原の集落に入っていく道だ。下の道をしばらく進むと、左手に集落が見える。分校もあるようだ。これほど奥深いところに集落があるのは驚きだ。川の水の美しさにTさんが感激の声を上げる。ここから先は、道なりで迷うことはない。



しばらく進むと、大型トラックが何台も行き交うので不思議に思っていると、木材の積み出しをするようだ。いよいよダートとなるが、川を離れ、上りにかかる(山と渓谷社の関西の山250では林道ゲートがあるように書いているが見当たらなかった)と、傾斜の強いところは舗装、そうでないところはダートという感じであった。先行する乗用車が先を譲ってくれた。我々はテラノの威力発揮で、苦にせず進んだので、予想以上に早く登山口に着いた。小滝をみて、道が平坦になると、登山口である。右上に標識があったのをたまたま見つけることができたが、イメージしていたより、駐車スペースは大きくはなかった。登山口の標高は1070mとのことだ。


準備をしていると、乗用車のご夫妻も無事着いた。登山口からすぐで、右上に続く道があったが、意識していないと、そのまま進んでしまう。後続の人のために、木で通せんぼをしておいたが、気づかれたであろうか。HP情報通り、植林帯の急登である。ゆっくり上ることとする。標高差200m強というところだ。途中、大きな切り株が目についた。稜線に出て、一息入れる。大きなぶながあり、落ち着くところだ。ここからは、しばらく美しい森が続く。しかし結構急登である。


一上りすると、ぽつぽつ石楠花が見え、ほどなく、これでもかという程、西峰直前まで石楠花が左右に続く。さすがに終わった花も多いが、木も大きく、何より今年は当たり年であったようだ。それにしても、この圧倒的な数は、これまで経験した最も石楠花の見事だった金峰山とみずがき山を上回ることは間違いないと思われる。道は結構やせて、根っこがとび出す歩きにくい急登だが、石楠花に紛れて苦にならない。また、左手には八経ケ岳等奥駆けの稜線も見えるのもいい。



休憩してすぐにHPに出ていた鹿のヌタ場ではっきり鹿の足跡がいくつもあった。ここまでの石楠花の林にも鹿の糞がたくさんあった。鹿のヌタ場からは、石楠花がなくなり、低い笹の道の急登であるがもシロヤシオがたくさん咲き残り楽しませてくれた。一登りで待望の西峰山頂であった。山頂の周りもシロヤシオが多い。おなじみのふくろうマークの紀州わらじ会の山頂板があった。


折角なので東峰にもということになり、やせ尾根を進むと、最初のコブを巻く辺りの木の上部に、奈良山岳連盟40周年記念登山七面山1614mの立派な表示があったので、ここが東峰かとも思うが、テープもないので、そのまま進むと、左手に下る奥駆けとの出合いに行く分岐があった(奥駆け分岐はテープが豊富だ)。そのまま進むと一登りで東峰であったが、途中から後ほど目指すあけぼの平がよく見えた(左上の写真)。ここから見ても別天地の感がある。またシロヤシオと石と下草が庭園風に美しかった。


東峰山頂にも紀州わらじ会の山頂標識があり記念写真を撮る。展望はないが南は切れ落ちているのは分かる。西峰に戻るとき朝の夫妻に会う。また、西峰直前で別の夫妻に会う。奥駆け合流まで行くそうだ。どちらも期待以上の山だと感激している。



西峰に戻り、待望のあけぼの平を目指し下る。美しい笹原が広がり(左上と右下の写真)七面山はもとより仏生嶽から釈迦ケ岳(左下の写真)への稜線が眼前に広がる「雲上の楽園」である。鹿の鳴き声がする。よそ者が来たとおこっているのであろうか。天気予報がはずれ青空が広がる。早速ビールで乾杯と思うが、とりあえず三等三角点のある槍ノ尾まで行くこととする。笹と石楠花の中を分けるように進むと、小屋跡があり、すぐに槍ノ尾で予想通り、石楠花が見頃であった(左と右下の写真)。ただし、展望はない。小屋跡からは取り付きの道がみつけにくく注意する必要がある。


あけぼの平では早速、発泡酒で乾杯。至福のときが流れる。かっこうの鳴き声とさわやかな風が時のたつのを忘れさせる。こういう空間と時間をどう表現したらいいのだろうか。先ほどの夫妻はこの楽園の存在を知らないのか来られない。いつまでもいたい気がするが、にわかに奥駆けの方が曇り、雷も聞こえ出したので引き上げる(天気予報をばかにし過ぎたからか(^_^;))。HPの情報を頼りに西峰に上り返さず、鹿のヌタ場を目指し、トラバースするが、少し早く巻きすぎたようで、少し上り巻くとうまくヌタ場に着いた。最初は踏み跡かと思うものもあったが、獣道で適当に行くしかない(しかしこのトラバースは帰宅してみた山と渓谷社の関西250の山にも紹介されていた。)。にわかに雨となり、傘をさすが、木の根にすべり、壊れる。傘は安くなったが壊れやすい。毎回壊している感じで、望まないが使い捨てだ。


林道に出る直前に雨が本格的になり、間一髪でずぶ濡れを免れる。これも日頃の行いか。さらに2台の4駆が止まり計4台となっていた。帰りに、行きに見損なった宮の滝を見る。立派な滝で写真に撮りたかったが、雨が強すぎた。星のくにで汗を流し(目立たないので空いていた)、紀ノ川左岸ルートで帰る。関百や近百に入っていないことを不思議に思う山であったが、おかげで人も少ないのかもしれない。



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