生駒山縦走

 


データ】     

2008年6月15日(日) 曇り 歩行時間6時間2分

7:02自宅発 <6分> 7:08戎公園(大阪環状歩道起点) <42分> 7:50〜53堂尾池終わり <23分 戎公園から65分 大阪府環状自然歩道を歩こうHPコースタイム 2時間20分> 8:16阪奈道路 <15分> 8:31山道 <13分> 8:44〜51くさか園地入り口 <11分> 9:02管理道路 <44分> 9:46テレビ大阪施設 <10分> 9:56ひらおか駅ルート分岐 <12分> 10:08舗装道路(左らくらく登山口) <9分> 10:17〜40暗峠(風のビューカフェ 友遊由) <9分> 10:49ぼくらの広場(大原山) <14分 阪奈道路から 2時間17分 コースタイム4時間20分> 11:03鳴川峠 <5分> 11:08展望あずまや <4分> 11:12東大阪市立野外活動センター <10分> 11:22〜31休憩(奈良方面展望 ベンチ2つ) <10分>  11:41〜46鐘の鳴る丘 <10分> 11:56陸橋 <10分 鳴川峠から49分 コースタイム1時間50分> 12:06〜08十三峠 <18分> 12:26航空保安施設 <11分> 12:37一元の宮 <9分> 12:46宇宙念波研究会 <2分> 12:48信貴山・高安城倉庫址/高安山駅分岐 <2分> 12:50生駒信貴スカイライン横断 <2分> 12:52高安城倉庫址分岐 <9分> 13:01弁財天の滝を経て信貴山門前ルート分岐 <10分> 13:11〜26信貴山朝護孫子寺山頂 <20分> 13:46〜49地蔵尊 <3分> 13:52信貴山バス停 <10分> 14:02舗装道 <9分> 14:11信貴山下駅 

14:25近鉄生駒線信貴山下駅発 15:00生駒駅発バス 

メンバー
    IMさん 
   


岩手・宮城内陸地震には、驚いた。実は、この週は、航空運賃がバーゲンフェアで、安かったので、2ケ月前にIさんやMさん、I夫人を誘って、栗駒山と焼石岳、できればもう一山加える計画を考えたが、そろそろ転勤もあるかもしれないなぁとやめたのだ。


さらに、2週間前から有効の、おともでマイルもバーゲンフェアと同様の安さなので、先々週、検討したものの、花巻空港行きの飛行機の空席がなく、とれなかったので、来年行きましょうと先般、皆に話していたのであった。


実行していれば、地震の日、駒の湯温泉泊を考えていた可能性も高い。それだけに他人事ではなく、亡くなられた方のご冥福を心からお祈りしたい。


土曜日は、妻と奈良国立博物館で法隆寺展をみたり、ならまちを散策したりして過ごした。父の日は、次女の熱が下がらないので、手持ち無沙汰となり、生駒縦走の残りをやることにする。妻と午後の予定が入れば、信貴山までは行かず、途中で下山することにする。天気は、曇りで気温は高くない。思ったより起床は遅かったが、妻のおにぎりを入れ、出かける。


戎公園から歩き、地道に入って、ビオトープに近いところで、後ろから近づく音に振り返ると、私より年齢の高い男性であった。お話するうちに親しくなり、ご同行させてもらうことにする。


Iさんは、田原台8丁目の方だ。信貴山まで行かれるし、何回も歩いておられるとのことで心強い。問題は、私が彼の健脚に着いて行けるかということだ。次から次へと田原台のことやらルートのことやらいろいろお聞きし、あきない。


堂尾池でバス釣りの人を見て、趣味をやる人は、朝の早さは関係ないなぁと笑う。池の終わりで少し休み、ここからの上りも、早いIさんに何とか着いていく。道路に出て、室池園地に入り、湿原では、かきつばたがちらほら咲いていたが、「ここもできた頃は良かったが、その後、管理がされず、乾燥化も進み、雑草だらけになった」との話をIさんから聞く。














室池にもバス釣りの人達がゴムボートを浮かべようとしていた。3つの池は、それぞれ水面の高さが異なることを教えていただく。ここからさほどの時間もかからず、阪奈道路に出た。直前には、ほろほろ鳥のようなものを飼っている小屋がある。


「阪奈道路沿いにファミリーマートができたので、このコースも大変、便利になった」とIさんが言っていた。阪奈道路を渡ると、「ここから1kmほどは、目をつぶって歩いた方が良い」と言う。水田も多い(左下の写真)が、産廃の中間処理施設も多いからだ。今日は、曇りなのでいいが、かんかん照りだとたまらない。














水田には、柵や電気が通している。飼っていたイノブタが逃げ、生駒山系は大変繁殖しているからだそうだ。ほとんどが自然林なので、えさも多いのだろう。15分ほどで、山道となり、途中、阪奈カントリークラブ(右上の写真)の脇を通り、その先で、日下から生駒に抜ける古道の常夜灯がある、くさか園地の始まりで、一息入れる。

10分ほどで舗装された管理道路に出た。ここは、サイクリングロードだったが、維持費がなく、でこぼこしたところも多くなったので、自転車禁止となったそうだ。その分、格好のジョギングコースとなったようで、老若男女のランナーが数多く走る。皆、サングラスをして服装もカッコいい。


くさか園地のこぶしの谷にあるバイオトイレを借り(ここからくさかハイキングコースを下れば石切駅)、その後、管理道路を離れて、石畳の道を進む。頻繁に、「ぬかた園地のあじさい園」の表示があるので、山頂方面には進まず、そちらに進む。途中から下るように進むと、あじさい園で、後10日ほどで見頃と言う感じだった。


ひらおかルートを右に分ける辺りでは、サンコウチョウを撮影するため、立派なカメラをセットした人が複数いた。確かにこのルートは自然林なので、うぐいす以外の鳴き声も多い。


さらに進むと、舗装路に出る直前に、扉があり、車が入れないようになっていた。この辺りは民家も複数有り、意外であった。古くなったお堂のところを右折し(左下の写真)しばらくで巾の広い舗装道に出る。ここは、らくらく登山道と呼ばれる道の上部との話をIさんに教えていただく。らくらく登山道は、税金の無駄遣いのとんでもない箱物らしい。



















しばらくして、棚田が見え出し、民家が見えると、暗峠への道だ。暗峠には、3件の店があるとのことで、この前、妻と入った峠の茶屋以外に、スカイラインの道下をくぐつた逆側に2件の喫茶がある。Iさん、お薦めの「風のビューカフェ 友遊由」に入る。Iさんは、おにぎりセット、私は、ホットサンドセットを頼む(お薦めは、おにぎりセットの方)。









風が心地よく、奈良方面の展望も開け、実に気持ちよい。黄色の美しい孔雀サボテンの花(左上の写真)まで見せていただき、腰を上げる。道は、峠の茶屋の西の細い道を進む。















ここからの上りも、Iさんに何とか着いて変わらない早いピッチで上りきると、大原山のあるぼくらの広場だ。休むことなく進むと、鳴川峠で、大阪側は瓢箪山駅、奈良側は千光寺を経て元山上駅に出る。

山道を進むと5分ほどで、展望の良いあずまやがあった(左上の写真)。東大阪市立野外活動センターの表示を見て、10分ほどで、奈良方面の開けるベンチが2つあり、休憩する。Iさんは、立派な水筒をもっていて、かなりの重さだ。それであのスピードだから、健脚そのものだ。




















鐘の鳴る丘は、空中に浮かぶように作られ、360度が見渡せる。妻とスカイラインを走ったとき、立ち寄らなかったのは失敗だった。それぐらい素晴らしい展望だ。今日は、曇りで、ぼんやりだが、金剛山、PLの塔も見える。玉側は生駒山の山頂だ(右上の写真)。神戸のビーナスビレッジのようにカップルが鍵をかける大きなリングもある。


陸橋を渡り、10分ほどで十三峠(大阪から伊勢神宮を結ぶ十三街道の県境にあり、この街道は、在原業平が天理から神立へ通ったため、業平道とも呼ばれていました。峠の北側には、重要有形民俗文化財の十三塚がある)で、20分弱で、航空保安施設の巨大な反射板があった。その先で、ラジコンを飛ばそうとしていた男性がいたので、着陸はどうするのだろうとIさんと話す。


一元の宮方面に進み、さつきのきれいな植木があり、宇宙念波研究会なる奇異な建物の前を進むと、ほどなく、左に信貴山・高安城倉庫址と右に高安山駅の分岐である。すぐに生駒信貴スカイラインを横断し、2分ほどで左に高安城倉庫址の分岐だ。10分で弁財天の滝を経て信貴山門前ルートの分岐、そしてさらに10分で信貴山朝護孫子寺山頂であった。


風は期待ほどないが、ベンチが2つあったので、くつろぐ。山下駅から歩いてきたという女性二人に写真を撮ってもらう。正面が金剛山だ。



















下りは快調で、あじさいの美しい山門を過ぎ(左上の写真)、満開のあじさいに囲まれた地蔵尊(右上の写真)そばには趣のある旧家岡島家(左下の写真)で、最後を飾るにふさわしい。



















3分で信貴山バス停だが、ここからは、大正11年に生駒・箱根の強羅に続き、国内3番目のケーブルカーだったが、昭和58年に廃止となった道(右の写真)を下る。一定の傾斜なので、実に早い。


ここは、桜並木となり、ハイキングコースとして整備されている。高校のある車道に出てからは10分ほどで、信貴山下駅に着いた。バスとさほど時間は変わらないであろう。 


IMさんに上手くペースをつくっていただき、私が考えていたより、はるかに短時間で完歩できた。このコースは、半分近くが遊歩道等だが、自然林に囲まれ、見所も多く、良いコースだと感じた。


  HOMEへ