能登ケ峰・鹿の楽園 |
【データ】
【メンバー】 |
かつて「鈴鹿の山風」というすばらしいHPがあり、その記録で「鹿の楽園」という魅惑的な場所があり、いつかは行ってみたいと思っていた。その記録は、紅葉と初雪が重なるという、この近辺ではこの季節にはないものであった。 ガイドブック等にも載っていない場所なので、ネット情報を頼りの山行だ。高妻山を共にしたKM君とKW君に加えてN君も参加し、楽しい山行が期待できた。 ![]() 妻にJR四条畷駅まで送ってもらい、JR尼崎駅でKW君のプリウスに乗せてもらう。高速道路を使うと、この方法が短時間かつ1000円効果でコストパフォーマンスが高いのだ。 高速道路も快適で、甲賀土山ICからも10kmほどなので、登山口の黒滝公民館にも早く着いた。甲賀土山ICまでは1800円、下りてから国道一号線に出て、右折し、ダイヤモンド滋賀の施設、さらに黒滝遊魚場の施設看板を目指せば。迷うこともない。公民館は、黒滝遊魚場のすぐ先で、駐車場に止めた。トイレ施設はない。 ![]() ![]() その前に橋があり、そこが登山口だ。手製の看板が二つあった(ハイカーと鹿の楽園と書いてあるのが微笑ましい)。ここから右折看板のある箇所までは、植林帯だが、細くて多少注意を要する箇所があった。NHKの小さなアンテナを過ぎると、鹿除けネットのある雑木林に出る。 ピンクのリボンを頼りに進む。その先、再び植林になるので、リボンとテープを頼りにひたすら進む。HPにもあったヌタ場を過ぎると、能登ケ峰の山頂はすぐであった植林帯だが、ガスに陽が指し、幻想的だ。三等三角点にタッチし、記念写真の後、皆で妻が用意してくれた富有柿を食べる。N君も、靴もジャケット、帽子も一流で、すっかり山やだ。 ![]() ![]() ここからも手製の標識方向にリボンやテープ頼りに向かう。林が終わった後、笹原に出た。笹原といっても鹿に食べられ、ほとんどないので踏み跡は極めて薄い。さらにガスっていて、どちらに行けばいいか分からない。 正解ルートは、最初の笹原を左目にトラバースし、次に笹原を右のアセビの林を巻く様にやや左手気味に小山を越える感じで進むのだった(間違ってもがけ淵につき当たるだけだろうが)。ここも笹は鹿に食べ尽くされ、その分、鹿の糞だらけだ。鹿の姿は見えないが、鳴き声が聞こえた。 ![]() ![]() ここからは下りに入るようだが、ガスがあけるのを待ち、昼食タイムとし、ビールで乾杯した。宮崎地鶏の炭火焼をKW君が温めてくれる。 みるみるうちにガスは晴れ、眼前にHPにあった鹿の楽園の笹原が広がった。歓声を上げたいぐらいの展望の場所だ。右手のガレ場の向こうには、仙ケ岳(右上の写真)、正面には、ピラミダルな鎌ケ岳、少し左に御在所岳だ(左上の写真)。左手には、綿向山と雨乞岳が見えるのだが、こちらはなかなかガスは晴れない。 楽しいメンバーと我々以外、誰もいない鈴鹿の山中で過ごす昼食は最高だ。家を建てる契約をしたばかりのKWの奥さんが道迷い遭難のために、三合ものおにぎりを用意していたのは、ほほえましかった。HPの記載では田村川林道への周回コースをとった場合、道迷いの不安があっ ![]() ![]() 笹原は、どこも鹿に食べ尽くされているが、美しい。HPの情報を誤解して、第二の鹿の楽園が先にあると思い(実際は全部つながっていて一箇所)、笹原を一旦下り上り返す。ルートは、右のガレ近くの踏み跡だ(左に見えるもう一本の踏み跡は駄目)。その先で雑木林だが、左手にルートがあると思い、探すが、ない。尾根は右手に見えたので、笹原終了地点に戻り、テープやリボンを皆で探すと、リボンの先の右手にテープがあったので、進む。 私が先頭を歩くと、リスが横切った。その先には、HPにあったアセビの幼木の群落があり、田村川林道に急斜面を下りるルートをとるより、もう一度楽しい鹿の楽園でコーヒータイムとしようということで戻る。P696までも行かず、ここで引き返した(左下の写真は、鹿の楽園終点から、昼食場所=左上のアセビを見たところ)。 ![]() ![]() 晴れ渡った鹿の楽園で、ゆっくり至福の時を過ごすが、きりがないので、帰路に着く。帰りは、行きはガスの笹原を適当にきたので、笹原を過ぎてから雑木林の取り付き点を慎重に探る。 ![]() ![]() 正解のルートは、左手の林沿いに近い踏み跡を進むと、テープがあった。そこからも皆でテープを探しながら、能登ケ峰を経由して下る。四人なので、テープを探すのも早く不安を感じることもなく、ありがたかった。 駐車場付近の紅葉も美しく、写真におさめ、高速道路も混まない時間帯で、思いのほか、早く帰れた。また、一緒に山行することを約束し別れる。 |