四国山・高森山 |
【データ】
【メンバー】 |
長年山を共にした松村さんが71歳を超えて、13年間かけて、日本百名山を達成された。最初は、紀泉アルプスを登るのさえ、苦しがっておられたのが、たばこをやめ、こつこつと積み上げての達成である。北海道までフェリーで行かれて道内の山を回ったり、青森まで高速1000円を使って行かれて南下されるなど、単独遠距離運転を含めて、「あっぱれ」と言うしかない。 100座めはご自身の名前と同じの金作谷カールのある「薬師岳」とされた。来年、ご一緒にと池田さんと目論んでいたのに、ウォッチが足りず、私が「くろよん」を楽しんだ同じ日に達成されたとのことだ。そのとき詠まれたのが 「薬師岳 熊出没に 恐れつつ 鈴とラジオで 百座達成」 「百座目を 金作谷の 薬師岳 氷河遺跡の カールも祝福」 実際にアプローチで小熊にも会い、大変だったが、好天で素晴らしかったとのことだ。 そのお祝いに、池田さんたちの会社のデイキャンプが開かれ、松村さんが参加されるというので、仲間に入れていただいた。メンバーも私がほとんど知っている方々で、芋煮やおでんが楽しみだ。場所は、加太の国民休暇村経営のオートキャンプ場で、自由に集合なので゜、2003年2月の記録をチェックし、寮から四国山と高森山を経由して、歩いて目指すことにした。3時間はかからないだろうとの詠みだ。 寮から西ノ庄のバス停に向かい、細い道を歩くと、立派なお寺が二つもあって、びっくりする。バス停近くのパーティーハウスの横の道を北に道なりに進むと、特別養護老人ホームに上る道になってしまったので、少し戻り西に進むと、和歌山西高校への取り付きで、見覚えのある森林公園を目指す標識もあった。 ここからは、何度か歩いた道だが、記録を見ると7年振りだ。カブトムシを子供たちと逃がしにきてやったなぁとか、7年前に廃棄物の多かった箇所もきれいに整理されていた。海の見える箇所に出ると、実に気持ちがいい。 ![]() ![]() 途中、紀州備長炭の炭焼き場や美しいはぜの紅葉に見とれていると、軽自動車が止まり、誰かと思うと、会社のS嬢であった。もう少し先から、事務局長のIさんと歩くという。誰にも会わず、こわかったというが、本当にこのコースは人も車も会うことは少ない。 ほとんど休むことなく、進むと、一旦少し下り、森林公園の取り付きとなる。ここから急坂の地道を登ると、四国山の展望台に通じる。ここも、長女とその友達と星の観察に来たのが懐かしい。 四国山の展望台からは絶景が広がる。北から関空のゲートタワービル、東に紀泉アルプス、そして和歌山市街、しかし、逆光で城の確認もままならない。手前には、和歌山製鉄所の広大な敷地、そして足元には、関空の土砂取り跡にようやくできた、カゴメのトマト工場があるが、それも、わずかの敷地を使っているだけだ。さらに西に目を向けると、友が島の奥に、気温も低いので、淡路島がくっきり見える。 ![]() ![]() 十分堪能して、高森山に向かう。一旦下ると、展望広場があり、数人休んでいたが、私は立ち寄らず、右の高森山ルートに向かうと、すぐに展望台がある。ここは、さほどの展望ではないので、寄らずに、進む。山道を進むと、西に展望が開ける小広場を越え、加太への道を分けると、わずかで、三等三角点のある高森山であった。岬自然愛護会の「高森山(北山)284.5m和泉山脈西端の山 紀淡海峡を航海する船の目標 と書かれていた。天気も良く、明石海峡大橋もくっきり見えた。絶景である。一角に朽ちる寸前の机とベンチがあった。 ![]() ![]() 分岐に戻り、深山や大川峠方面の案内に従い、下ると、秋の径との分岐があり、進むと、道の細い箇所もあるが、快適に下る。途中で出会ったご夫妻から、寂しくないかと言われた。確かに出会う人もいない道だ。しかし、単独の山歩きも自分のペースで、またいろいろなことが頭をよぎりそれなりに楽しいのだ。イノシシの掘り返した箇所が続く。 出合いの道路にはテープ以外は、表示はなかった。ぶらぶら歩き、キャンプ場に着くと、主役のMさん以外は、ほとんど到着していた。 今日は、Iさんたちの会社の恒例の芋煮会である。美味しいおでん、Iシェフの芋煮を食する会で、年齢の幅も広く、ご夫婦での参加も多く、実ににぎやかで明るいメンバーだ。富士山に一緒に行ったS君はフィアンセも一緒だ。 Mさんは何とご自宅から5時間以上かけて徒歩での合流だ。おそるべし72歳だ。早速、用意した横断幕で、記念撮影して、宴の始まりだ。横断幕はMさんも喜んでくださり、自宅の部屋に飾ってくれているそうだ。 ![]() ![]() Iさんの会社の人が朝釣ったというはまちまで届けられ、盛り上がる。しかし、思わぬハプニングガ、Iさんは、豚肉を忘れてしまったという。しかし、ここからがIさん、変更してカレー味にして、うどんも入れ、具沢山のカレー鍋になった。これが美味い。 私にとって初対面の方もあったが、Iさんの回りに集う人は実に楽しい。運動より取ったカロリーの方が高いかもしれないが、許してもらおう。(^^ゞ 皆と解散した後、名残惜しく、IさんとIさんの奥さんのお迎えの車を待つ。何せ、準備が大変で、Iさんの愛車のハイエースも準備道具の山なのだ。待つ間に、Oさんがすっかり酔って、帰りは私と珍道中になったが、それも含めていい思い出となった。 |