白駒池・霧ガ峰ころぼっくるひゅって |
【データ】
【メンバー】 |
家族で、エクシブ蓼科に旅行となり、朝食前登山を考えるが、なかなかうまいコースがなく、せめて麦草峠から、「にゅう」をと思ったが、結局、白駒池の周回とにゅうの取り付き手前の湿原までの散策となった。それでも山口耀久氏の北八ツ彷徨を読んで以来、北八ツの森を愛する者としては、楽しい一時となった。![]() ![]() ![]() ![]() 前日は移動で半徹夜であったが、5時半に目覚めたので、とりあえず麦草峠を目指す。ナビによると、16kmぐらいだ。30分もかからずに、麦草峠に着く。国道最高点を記す標識横の空き地に数台止めていたので、白駒池の取り付きの有料駐車場は避け、ここに止めた。峠手前までは晴れていたが、この辺りはガスっている。 ![]() ![]() ![]() 数分歩くと、白駒池取り付きの有料駐車場手前の国道に、標識はないが見覚えのある進入路があったので入っていくとすぐに麦草ヒュッテと白駒池を結ぶ歩行路で、日本庭園のような岩と低木の中を木道が横切る道の取り付き点であった。 ![]() ![]() ![]() ![]() 昨年と違いガスが立ち込め、幻想的で、超望遠レンズで野鳥を狙うカメラマンが一人いた。本当にここは自然のものとは思えないよくできた「庭園」で、よく見ると、盆栽風の松まである。ここを過ぎると、北八ツらしい、コメツガやオオシラビソが苔で守られる森である。所々に白樺の大木も混じる。 ![]() ![]() 白駒池の道にもカメラマンがいた。このしっとりした景色を狙う人たちは、心も穏やかそうなのは気のせいだろうか。 ![]() ![]() 明確な標識に従い、青苔荘への道をたどると、マップケースを持ったトレッカーの団体に会った。これも登山者とは異なる、ゆっくり雰囲気を楽しもうという人たちだ。青苔荘はテント泊の人も含め、結構にぎわっていたが、商売になるほどではない感じだ。ここへの道とにゅうへの分岐辺りまでは、樹間をぬって、細い木道が敷かれていてスピードは出せない。 ![]() ![]() 場所場所で、大木が多かったり、若木が多かったり、特徴があるが、どれも苔むしている。にゅうへの分岐からは、木道ではないが、濡れた石が多い道で、倒木も含めて苔むしている。さほど歩くことなく湿原に出た。ミヤマキリンソウが咲いていて、樹林の間から見える頂は丸山だろうか。 ![]() ![]() この先からは、また樹林間の道となることを確かめ、白駒池に戻る。残りの周回路は木道でなく、歩きやすい。高見石への分岐となると、白駒荘で結構宿泊客がいそうであった。 ![]() ![]() 白駒池を撮った後、森の息吹を楽しみつつ、庭園風の木道を通り、麦草峠に戻る。エクシブ蓼科への帰路、日向木場展望台に立ち寄る。赤岳と阿弥陀岳に加え、南アルプスの甲斐駒ケ岳に北岳、仙丈ケ岳、さらに中央アルプスまで見えた。 ![]() ![]() エクシブで朝食後、長女の要望に応え、白樺湖を通り、ビーナスラインを走る。寝入ってしまった娘二人を車に残し、霧ガ峰の花を楽しもうと降り、大好きなマツムシソウが咲いているのを喜んでいると、その先に、何とあこがれの「ころぼっくるひゅって」があり、天の思し召しとコーヒータイムとする。娘にメールしてやるが返信がないのをいいことに妻と二人で寛ぐ。 ![]() さらに何と敬愛する小屋の主の手塚さんが給仕をされていた。お忙しそうで今から思うと気恥ずかしいが、ご無理を申し上げ、小屋で売っていたサイン入りの著書2冊に私の名前と日時を書き添えていただき、また、写真もいっしょに撮っていただいた。妻からは半分呆れられたが。手塚さんは大変若々しく紳士的な方で、今や喫茶店のような雰囲気になっているヒュッテとともに変化されていったのかという感さえするが、お人柄とおいしいサイフォンコーヒーとチーズケーキに、著書に書かれている霧が峰を愛しそこを訪れる人をもてなしたいという暖かさが表われている感じがし、益々ファンとなってしまった。 ![]() ![]() ![]() ![]() コーヒーカップも洒落ていたので買い求めようとすると、皇太子様と雅子様の来訪を記念して作られたもののようであった。時間が経つのを忘れていると娘たちから抗議のメールが来た。小屋前には、今年小屋が創立50周年を迎え ![]() ![]() 無料化したビーナスラインを進み、美ヶ原高原美術館に向かう。何年ぶりかの記憶は定かではないが、10年以上は経っている。展示物が増えている上に、咲き乱れる高山植物の美しさに娘も含め、喜ぶ。マツムシソウ、ヤナギラン、クガイソウが特に群落をなし、ハクサンフウロやリンドウも目立った。高原を吹く風はさわやかで、涼しく、家族も歓声をあげる。 |