高水三山 |
【データ】
【メンバー】 |
近年、山を共にしてきたK夫妻が、6月からタイに赴任することになり、平日はタイトで送別会もできないというので、休日に山登りと送別会を実施することにした。 日本を離れるにあたり、富士山が見える山がいいとも思ったが、天気も当てにならないので、ネットを調べていたところ、関東のお勧めハイキング5に選ばれてい.るのに私は知らなかった、「高水三山」というのを見つける。駅から駅なのと三山を縦走できるので人気のようだ。下山後、後楽園の天然温泉「ラクーア」で一風呂浴びた後、飲む予定なので、中央線沿いは都合が良い。 前夜、末弟と楽しく飲み、多少二日酔い気味で、起きる。失敗したのは、時間短縮を狙い、水道橋に止まる奥多摩行きの普通に乗らなかったことだ。6時45分発に乗れば、座れて乗り換えずにのんびり行けたのだ。この線は思いのほか、学生たちで混んでいて座れぬまま、四谷、東小金井、立川と乗り換える。立川で運よくK君と合流できた。 何しろ、まだ田舎者で、中央線の快速終点の、豊田・立川・武蔵小杉行きの位置関係が頭に入っていないのだから、情けない。 立川からは4両編成で完全に登山列車の趣である。沿線の昭和の森の緑が美しかった。軍畑(いくさはた)駅でも多数の登山者が下りた。無人で小さいが小奇麗だ。コンビニみたいな店もある。 花の盛りで、駅近くにはシャガが満開であった。桜も咲き残る人里を、清流を見ながら、とぼとぼ歩く。ウグイスの鳴き声も気持ちが良い。東京は文化に恵まれ刺激的だが、やはり緑に包まれると生き返る心地がする。このコースは案内板が整備されていて迷うことはない。 門と庭の美しい趣のある家の分岐(左下の写真)から少しで高源院があり(右下の写真)、トイレもあった。急なコンクリート道を上ると、登山道となる。手前にコーヒー150円、ビール250円などという良心的な茶店があった。 ![]() ![]() しかし、のっけから、堰堤を越えるための階段が続き、若い子たちも喘ぎながら登っている。急ぐ山行ではないので、フルマラソンもやるK君には、申し訳ないが、ゆっくり上る。 しばらくして水場があったので、飲むと美味しかった。このルートは、植林が多いが、整備されていて、気持ちが良い。また、防災連絡点として位置表示もしっかりされている。 ![]() ![]() ルートもいいので、山岳トレイルランに利用されるようで、5月に開催されるルート案内が随所にあった。 高水山手前の常福院は、宿坊もある立派な寺で驚いた。資材はどうして持ち上げたのであろうか?皇太子ご結婚一周年登山の記念碑もあった。園地となっていて、トイレも立派だ。 5分の歩きで高水山山頂では、チーズフォンデュを楽しんでいる山ガールもいた(左下の写真)。K君が話しかけると、ちゃんと白ワインも持参しているという(^^)v高水山近辺の自然林は美しい。北面は、ブナも多い。 ![]() ![]() 一度、急坂を下り、岩茸石山を目指す。最後の一登り以外は、楽な道だ。山頂は展望がすこぶるいいはずだか、ガスって何も見えない。晴れていれば、棒ノ折山、武甲山、伊豆ケ岳など、奥武蔵の山が一望のようだ。みつばつつじが咲き、三角点もある小広い山頂広場もみるみる人で埋まった。ここは関東ふれあいの道の棒の折山との分岐でもある。 それにしても関東の人気の山となるとこんなにもという感じて゜どんどん増え、大勢の人となった。我々はビールで乾杯し、稲荷ずしやカップ麺を食す。K君が日本酒も持参してくれていたので楽しむ。ここからは関東ふれあいの道とのことだ。 惣岳山を目指し、下る。惣岳山も最後に急登がある。岩茸石山に続き、惣岳山も巻道があるのが面白い。山頂には、立派な彫刻のある青渭神社奥の院がある。金網は彫刻の盗難対策か? ![]() ![]() ここからは、一か所上りがある以外は、御嶽駅に向かい、下る。三か所に高圧線の鉄塔がありくぐった。第二鉄塔では、ぜんまい取りをしている女性がいた。植林帯をひたすら下ると、駅の間近に出た。 駅前の御岳渓谷は景勝地でカヌーを盛んにしていた。新緑と水・岩が美しい。御嶽駅・青梅駅からの特別快速も座れて快適に帰路に着く。ラクーアで汗を流し、行きつけのすし屋で飲み、タイ赴任の送別とした。K君としばらく登れないのは残念だが、再会の登山を楽しみに互いに頑張ることを誓う。 <番外編> GWに信州の山々を家内とのんびり見たくなり、大町日向山と白馬の前から気になっていたホテルに泊まった。天気に恵まれ、一日目は国営アルプスあずみの公園からは、常念岳が、二日目は白馬の大出吊橋からは白馬三山が見え、大満足した。やはり残雪が残る高山と新緑と花々は、心の洗濯となった。また、白馬の和田野の森の山岳写真家の菊池哲男氏のアートギャラリーで珈琲ブレイクしながら写真とスタッフの話を聞けたこと(俄かに天気が崩れ風が吹き独特の雰囲気の中)、安曇野の田淵行男記念館を見れたことも信州らしく心にしみた。また、日向山には、会社の黒部山荘の建物が残り、タイムスリップした気分になった。私にとっては、第二の故郷とも言えるエリアだ。 ![]() ![]() ![]() |