高尾山

 


データ】     

2020年2月2日日曜日 晴れ 1時間16分+1時間10分=2時間16分
6:59大江戸線春日駅 7:26京王線新宿駅発 
8:30高尾山口駅スタート <4分> 8:34〜40旭稲荷 <35分> 9:15〜30展望台 <17分> 9:47 2.4q標識 <5分> 8:52 2.5q標識 <5分> 9:57 2.8q標識 <5分> 10:02〜05 5号路出合 <5分> 10:10〜11:30高尾山山頂 <15分> 11:45 5号路周回後3号路経由 <15分> 12:00〜15薬王院 <15分> 12:30リフト乗り場 <25分> 12:55高尾山口駅 
13:07準特急 14:14大江戸線西新宿駅発

メンバー
    単独
   


2月1日の土曜日は、東京は快晴だった。かかりつけ医で血圧の薬をもらった後、文京シビックセンター26階の展望台に立ち寄ると、新宿高層ビル街横に富士山が美しく見えただけでなく、今までで一番、遠くまで山々が見渡せた。カメラマンに混じって、高倍率の望遠鏡を熱心にみる方がいらしたので、山の名を問うと、全ての山をご存知だった。話すと、ご近所で毎日のように来られて、国土地理院の地図を片手に山座同定をされて、熟知されているとのことだった。

















南アルプスの白き峰が悪沢岳であること(右上の写真)、後は小赤石岳が見えること、丹沢の山々、三つ峠山、雲取山、武甲岳、池袋方面に浅間山、榛名、赤城、上州武尊等々教えてもらい、大変嬉しかった。双眼鏡も貸して下さり、またの再会を楽しみとした。

それですっかり山への想いが強くなり、翌日の高尾山行きを決めた。

土曜日の午後は、東京芸術劇場で山田和樹指揮の読売日本交響楽団の演奏を聴いた。マーラーの「花の章」、更にネマニャ・ラドゥロヴィチのヴァイオリンでハチャトリアンのヴァイオリン協奏曲、マーラーの「巨人」、アンコールでバッハのアリアまで聴き、お腹いっぱい胸いっぱいのひと時を味わう。

その後、夕食は赤羽の洋食「いしだ」で「いしだスペシャル」とビールで大満足。奥様との会話を楽しむ。美味しいご飯は、有名高級店で食べることではないなと想う。しみじみ幸福感について考えた。

塾を経営する弟は、中学入試の発表で「いしだ」には来れなかったが、塾に立ち寄ると生徒さんたちもいて、自分が懐かしい感覚がよみがえった。色々なことがあった一日だが、実に幸せな日だった。

翌朝、頑張って早起きして、春日駅に向かう。三田線に行き、間違いに気づく。大江戸線新宿西口で京王線に乗り換える。早朝でも満席だった。

うつらうつらしつつも、調布と府中駅の間で、左手に富士山、聖蹟桜ヶ丘駅手前では、右手の多摩川の向こうに富士山、北野駅を過ぎて、京王片倉駅手前では左手の丘の上に富士山が見え、嬉しかった。関西人にとって、富士山は格別だ。

高尾山へ前回登ったのは、2008年の11月で10年以上も前になる。そんなに経ったとは思えず、歳かなぁと感じることが多い。

驚いたのは、新宿から高尾山口駅までの運賃が388円だったこと。同距離が関西の私鉄だと倍ぐらいかかる。いかに人口が多く乗降客が多いかが分かる。高尾山口駅も美しく改修されているのに驚く。京王電鉄経営の日帰り温泉施設まであった。トイレも綺麗だが、数は多くないので、真っ先に行ったのは正解だった。

前回は陣場山まで縦走したが、今日はそんな元気はない。ロープーウェイ駅まで川沿いの道をのんびり歩く。団子や酒まんじゅうのお店があった。

駅の左手に稲荷山コースの道があり、登山口から階段が続く。小学生や女子高生の運動クラブの団体がどんどん登って行く。旭稲荷で上着を脱ぎ、歩き出すと前をまだ三歳ぐらいかと思われる男の子が泣きながらお父さんに手をひかれている。「お母さんのところへ帰りたい」と泣き叫んでいる。ロープーウェイでもどうかという年齢に見え、ちょっとお父さんは詠み違えたと思われた。

かくいう私もペースは上がらず、日頃の不摂生がたたっているのは明らかだ。しかし、このコースは上り一辺倒でもないのが救いだ。ようやくたどりついたあずまやで、展望を楽しみ、サンドイッチと飲み物で一息入れた。

その後も頻繁にあるコース距離標識を励みに歩く。6号路へ続く道を分けて、進むと周回5号路手前に、ベンチがあり、一息入れて最後の階段をあえぎながら登ると、山頂だった。すぐに想像以上に大きく美しい富士山が見えて感激した。





















山頂は人が多く、遊園地状態だったが、感じの良いカップルに富士山をバックに写真を撮ってもらうことができた。あまりに人が多く、バーナー禁止かと見渡すと、茶店前のテーブルでバーナーを焚く若い女性二人がいたので、同じテーブルで火を使う。バーナーも彼女たちは最新式のものだ。

山の道具は日々進化しているが、昔のものでもなかなかだ。この日は、登山靴(トレゼッタ)・リュック(ミレー)ともに、山を始めたころからの愛用品とした。ささやかな山への感謝の気持ちだ。特に靴は、いくつの山を共にしたことだろう。25年にもなろうか・・・・

ホットコーヒーであたたまった後、三角点を確認して、ビジターセンターで地図をもらい、山頂周回の5号路を周回した。予想通り、アップダウンはないが、テレビで見て記憶していた自然林の色濃さはあまりなかった。

下りは薬王院に立ち寄るため、3号路、経由路、薬王院を経て、1号路を下った。ケーブルカーやリフトを使った家族連れが多いので、服装もハイキングスタイルでない人も多い。道も広くて、1号路などは、車も通れる舗装路だ。

薬王院手前では、残雪もあったのが記憶に残った。薬王院は想像以上に立派で、本宮まで参詣した。天狗で有名とのことで、願叶輪潜などもあり、境内で結構な時間を過ごせた。外国人も多い。





















立派な杉並木も2度台風の被害を受けたとのことだが、大木は多かった。たこ杉などに感心して、展望台を見て下ると、完全な舗装道。親子連れや外国人カップルなど実に多彩だ。舗装道の下りは、膝に悪いが、さほどの距離ではなく、予想していたより早めに駅に着いたので、待つことなく、靴底も洗い、準特急に乗れた。

  HOMEへ