立山(雄山) 3003b

 


データ】     

1999年7月20日(火)雨  歩行時間5時間30分

7月19日(月)

10:06妙高高原発  10:56上越IC  12:09〜39有磯海SA(昼食)  12:49立山IC  13:29立山駅  14:00〜07ケーブルカー   14:40〜15:36高原バス  15:50みくりが池温泉

7月20日(火)

7:18朝食 7:43室堂 8:16〜20休憩  33〜38一ノ越 9:26〜10:20立山(雄山)山頂 10:34大汝山 10:42富士ノ折立11:02真砂岳分岐 11:12真砂岳 11:41別山分岐 12:07〜30剣御前小屋(昼食) 13:21雷鳥沢 12:31雷鳥平 13:50雷鳥荘 14:17みくりが池温泉 14:30室堂 15:00〜40高原バス 16:00〜07ケーブルカー 16:21発 16:51立山IC 17:22〜46小矢部川SA(夕食) 18:57〜19:08南条SA 20:56吹田SA 21:48泉南IC 22:25自宅

 【駐車場
  立山駅駐車場(無料、多数)

 【温泉
   みくりが池温泉(8190円/泊)

 【メンバー
   Mさん
   


朝、5時頃、目を覚まし、何気なく、妙高高原の池の平山荘庭を見ると、たぬきが遊んでいる。いいものを見せてもらったが、天気はと見ると、雨模様。昨日、山荘でもらった火打山のパンフレットを見ると、一面のハクサンコザクラと残雪の火打が高谷池を前にすばらしい。何としても見たい景色だが、このガスでは期待できない。ただ、登るだけの登山は昨日でこりごりだ。同様の景色をカメラにおさめられるのなら、元気は出るが。悩んだ末、休養日とすることに。芦屋からくるパンだとかとれたて野菜だとかのおいしい朝食を頂き、いもり池を見学し、早めに室堂のみくりが池温泉に行くことにする。

いもり池は妙高こそ見えないものの、睡蓮の花がきれいだ。M氏と盛んにシャッターを切る。別の意味での満足感を残し、立山に向かう。しかし、下界は晴れ間も見えているのに着いた室堂はガスの中で、20メートル先も見えない。高山植物が盛りであることのみ確認しながら、みくりが池温泉に着く。

みくりが池温泉は、宿泊は少ない、料理は夕食がさしみ(ます、いか)、陶板焼き(えび、ほたて)、豚の角煮、酢の物(ちりめん、はも)、アスパラマヨネーズと下界の料理並でどれもおいしい。朝食もバイキング方式で和洋とも充実していた上、温泉も白湯で硫黄の臭いがし、すばらしく山小屋とは異なるものだった。温泉も私もM氏も4回も入った。

しかし、天気は夜は星も見えたのに回復せず、視界も効かない。悩んだ末、兎も角雄山だけでも登ることに。みくりが池から歴史的建物室堂山荘の横を通り一の越へ。団体の登山者も多い。聞くと昨夜大阪をバスで出たツアーだという。登り始めると豊富な残雪が。時々ガスが切れかかると、緑と雪のゼブラ模様が本当に美しい。晴れてくれたらどんなにすばらしいか想像に難くないが。コイワカガミ等の高山植物に慰められ登る。前方を団体の小学生が寝不足と高山病のためか親に引っ張られ登っていく。

一の越からは本格的な登り。私は元気だが、M氏は体調がもう一つのよう。それでも、コースタイムで山頂に。全く視界が効かず、風雨がきつい中、500円を納め、山頂に。そしてお祓いも受ける。1時間程休んだ後、訓練目的と有名コースを兎も角歩いておきたいとの思いで、立山周遊コースをとることをもM氏に提案。しかし、歩き始めると、風雨が予想以上にきつい。はじめてイワウメを見て、写真に撮りたいが、それもままならず。おまけに、雨で眼鏡が曇り、見えない。ワイパーがほしいと言いながら歩く。晴れていれば、後立山連峰の勇姿が見えるはずだか。コースは歩きやすいが、風で飛ばされそうだ。途中雷鳥が見れたことが唯一の慰み。

剣御前小屋につき、小屋名物というラーメンを頼む。そこに腕を骨折した人が入ってくる。剣岳を登り、一服剣近くで滑落したという。下手をすれば、200
メートル下まで落ち死亡していたとか。心の片隅に剣岳への未練があったが、完全に消える。雷鳥沢への道では、ハクサンイチゲ、アオノツガザクラ、チングルマ、コイワカガミ等の花々に慰められ、ガスは切れないものの、稜線より遥かに楽しく下れた。M氏は早く室堂に着きたいのか、快適に飛ばし、差は開いていく。

雷鳥平では
M氏の姿は見えず、地獄谷かみくりが池コースか悩み、みくりが池コースへ。登りはきついが、こんな天気でも人も多い。高山植物も多く、血の池地獄のチングルマやりんどう池近くのコイワカガミの群落は見事だった。苦労の末、ようやくみくりが池横を通り室堂に。しかし、ガスでみくりが池の全体が見えたのも一瞬だった。室堂のトイレで雨具を片づけているとM氏が入ってきて無事合流。計画と大幅に異なる山行となったが、安全で終えることができよかった。

後日談によると、M氏は天気もさることながら、温泉の入り過ぎで体が重かったとのことである。


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