天和ノ山(てんなのさん) 1284m 

 


データ】     

2002年3月2日(土) 晴れ 歩行時間3時間25分
6:10自宅  7:44 R168 8:16県道高野天川線 8:42天川村和田発電所前登山口 

8:52スタート(標高540m) <19分> 9:11第2(NO.34)鉄塔 <7分> 9:19第3(NO.33)鉄塔(標高690m)  <11分>  9:29第4(NO.32)鉄塔(標高780m) <19分> 9:48〜10:01第5(NO.31)鉄塔(標高960m) <34分> 10:35第7(NO.29)鉄塔(標高1140m) <5分> 10:40川瀬峠 <29分> 11:09〜23天和ノ山山頂 <2分> 11:25〜12:20大展望 <22分>12:42川瀬峠 <4分> 12:46第7鉄塔 <19分> 13:05中ヌケガレ場 <8分> 13:13第5鉄塔 <12分> 13:25第4鉄塔 <5分> 13:30〜32第3鉄塔 <5分> 13:37第2鉄塔 <9分> 14:46ゴール

13:55出発 14:05〜42みすばの湯 15:00R168 15:38R24 16:25道の駅  17:00M氏宅 17:40自宅

駐車場
   和田発電所付近の路肩(3台程度)

温泉】 
   みずはの湯(温泉ではない。薬草の湯。露天風呂もあり、展望も抜群。510円。H11年4月オープン) 

メンバー
   Mさん、M君
   


山と渓谷社のアルペンガイド「大峰・台高・紀伊の山」で以前から気になっていた天和ノ山だったが、「囲炉裏」の近畿の山仲間の「OBA我羅苦多部屋」の昨年11月の記録で大峰山脈の大展望の写真を見て是非ともという気持ちになり出かける。アルペンガイドにも展望にかけては超一級と折り紙をつけてもよいだろうとある。日曜日の方が天気予報は良いが仕事があり、土曜日とする。Mさんと久しぶりにM君も同行するという。M君の車で出かける。


薄曇だが、朝の天気予報では、昼前後は晴れで降水確率も0だ。県道高野天川線は細いが、ここかしこで改良工事が行われている。小泉改革で来年以降どうなるだろうか。この線沿いには、オートキャンプ場が多く、真新しいバンガローが目立つ。みすばの湯も温泉ではないのに薬草の湯としてオープンしたのは、キャンプ客のためであろうか。山西の村営養鱒場を過
ぎ、天川和田のバス停を過ぎると、歴史のある古い小学校の建屋を右手に更に進むと真新しい和田郵便局があり、すぐに和田発電所があった。橋の袂の路肩の広くなった場所に止め、ガスが晴れてくれることを祈りながら出発する。晴れてくれなければ、登る価値は、ないに等しい。


発電所に続く天和(てんな)橋を渡ってすぐ、右手に進む送電線巡視路の山道を行く。杉・桧の植林帯の道である。最初、土砂流出を防ぐためか道
に材木を縦に敷き詰め、濡れて滑り易く、閉口し、林業のモノレールに思わず乗りたくなったが、わずかの間でほっとする。杉の巨木を見て感動し、すぐに湧き水を取るためか、コンクリートの貯水槽があった。


巡視路にしては階段もなく、適度な傾斜の道をいいピッチで進む。鉄塔を目標に進むと、急登となり、次の鉄塔で休もうと頑張ると、それが第5鉄塔(第1鉄塔を見落とし、この時点では実は第4鉄塔と間違えていた)で北側が伐採され、天和橋も見えた。ガイドによると西吉野の天狗倉山から高城山、武士ガ峰、白石山、左手に滝山の北東斜面がせり上がると書いているが、山座同定まではしなかった。みかんと八朔を食べ元気をつける。


上に見える鉄塔を目指すと、何本かの倒木の後、ネット情報にあった中ヌケの箇所となった。折角の3本のポールとロープの補強も真ん中が崩れ落ち、危険であり、思わず帰ろうと言うが、M氏が慎重に木の根をつかんだり、最後はポールにとびつくような感じでわずか10mほどとは言え、危険地帯を抜ける。私もそれに倣うが、何と昨日28歳になった若いM君はひょいひょいと何ともないように身軽に渡り、唖然とする。若さだけでなく、慣れだけでもなく、バランスが良く度胸があると感心する。


小さな分岐があるが96年作成の天川西小の木製の標識があり、迷わない。テープも数多い。一上りすると稜線に出て、右折する。ようやく自然林となり、うきうきする。ほどなく、第7鉄塔で南側には大峰山脈が、北側には上って来た道と発電所が見える。ただし、この第7鉄塔をこの時点で第6鉄塔と間違えていたが、鍵のかかった小さな小屋を過ぎ少し下るとすぐに川瀬峠(プレートが複数あった)で、現在位置を確認できた。NO28鉄塔の巡視路の案内は十津川村の篠原へ続く道で整備された美しい道だ。逆側の和田への道は伐採され、廃道同然だとガイドに書かれていた。


天和ノ山までは、標高差もないのですぐだと思ったが、30分ぐらいかかった。笹も出だし、松の巨木の多い美しい自然林だ。山頂か?いやそれにしては大展望がなかったと思い、到着したコブを越えると右手に少し霞みがかかるものの大展望が広がった。楽しみは後にして登り返して残雪の少し残る笹道を右手に進むと山頂だった。いくつかの山名板があり、おなじみのふくろうマークの紀州わらじの会のものもあった。奥に稲村ケ岳と大日岳も見える。先週のやまびこの人たちに倣い、万歳三唱をする。写真を撮り、大展望のところで昼食とする。左から雪を抱いた頂仙岳、弥山、八経、仏生、釈迦。大峰が「山脈」であることを実感する。前衛には、山楽日誌のAさんが昨年登られた七面山。是非今年行きたい山の一つだ。南面の暖かい斜面で大展望を眺め、ビールで乾杯。至福のときが流れる。


帰りの第7鉄塔で最後の大峰展望(八経から釈迦が見えた)。ガレ場は、手本のM君も最後の一歩はずるっといき、三人とも一回はずるっとして、ひやひやしたが、無事下りおりる。


みずはの湯は、天川で栽培されているトウキ(当帰)を中心とした薬草風呂。滝の見える景色の良い露天風呂に桧風呂、サウナもある豪華版で心底リフレッシュする。

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