天塩岳

 


データ】     

7月23日(金)歩行時間  6時間34分 晴れ
3:30起床

4:50スタート<標高765m> <30分> 5:20新道連絡道分岐<標高832m> <18分> 5:38最後の川 <9分> 5:47〜52前天塩と旧道分岐 <23分> 6:15〜20休憩 <60分 休憩10分> 7:30巻道分岐 <25分 10分コマクサの写真撮影> 8:05〜30前天塩岳山頂<標高1540m> <20分> 8:50巻道合流 <30分 休憩10分> 9:30〜40分岐 <10分> 9:50〜10:15天塩岳山頂<標高1558m> <30分> 10:45〜10:55避難小屋 <20分> 11:16円山<標高1433m> <35分> 11:50子供 <25分> 12:15〜20休憩 <3分> 12:23連絡道分岐 <26分>12:49旧道合流  <30分 水浴10分> 13:24ゴール

15:30層雲峡ホステル着 朝陽亭入浴 18:30夕食 20:15就寝

メンバー
    単独
   



7月23日(金)歩行時間  


出発準備をしていると、白み始めた3時半に早くも出発していく人もいた。熊は怖くないのだろうか。

私もサンドイッチとオレンジジュースをとり、暑さを避けて早めに出発した。メジャーの前天塩岳→天塩岳→避難小屋→新道→連絡道の周回コースだ。最初は白樺林の中の広い道を歩く。天塩川の渡渉は最初は鉄橋、他は、木の橋が架けられていて濡らすことはない。

新道連絡道分岐を過ぎて、ヒュッテから、2.3qの旧道分岐に着くと、旧道(下の写真の右手の道、私は左手ルートを上る予定)から女性が来た。こんな時間に戻ってくるのは不思議だと思い、問うと、何と熊に出会い、20分立往生して何とか命からがら引き返してきたという。若い雄熊で、立ち上がって襲い掛かろうとしたそうだ。ストックで笹をがさがさしたところ、何とか逃げてくれたという。

前天塩岳の道は急登だった。最初は白樺林を愛でたりしていたが、結構辛くて、もう少しと思うが、終わらない。巻道分岐を過ぎると、最後はガレ場で非常に上りにくい。しかし、展望の素晴らしさに加えて、コマクサがたくさん咲いていた。白いコマクサも何株か咲いていた。ようやく報われたという感じだ。


前天塩岳山頂で札幌の46歳の方に出会い、歓談した。私と同年齢の同役職の上司と9月に、幌尻岳に行くための訓練も兼ねて来たという。全く問題ない体力を備えられていた。

天塩岳の道は、暑くなければルンルンの道だろうが、あまりに暑くて、陰で休みながら、氷のステンレスボトルに助けられて何とか進む。札幌の方が追い越して行かれた。



上記と下記の写真は前天塩岳を振り返る

また、道には、高山植物は、ほとんど見かけなかった。ようやくたどり着いた廃道という滝上町への道分岐を右手に少し進むと、一等三角点のある山頂だった。

天塩岳はさすが一等三角点。大展望だ。前天塩岳や円山への素晴らしい縦走路が見える。山頂で札幌の方と一緒に写真を撮る。


縦走路を快適に進む 途中、残雪のある個所ではお花畑となっていた。西天塩岳に向かう先行している二人は上がガレ場で苦労されているように見えたので、明日の体力温存でパスした。

避難小屋は建設は古いが、外観と中は綺麗だった。旭川の夫婦と歓談した。

円山まで、ゆるやかに登った後、ひたすら下る。この山は花が少なかったが、ミヤマアキノキリンソウが咲いていた。また、アブにまとわりつかれる。下から、昨日、ヒュッテの一階に泊まっていた子供連れの二組が子供を背負子で上がってきた。非常にたくましい。

ダケカンバの大木を愛でつつ、連絡道まで遠いなぁと思いつつ歩く。分岐では西天塩を登った後、私を追い越した二人が休んでいた。連絡道は後半、急坂と付け替えた道で歩きにくかった。

下り立った旧道近くの沢でタオルとシャツを流水につけて、身に着けると実に気持ちが良い。

ヒュッテに横浜の方の車はなく、総台数も半減していた。ダート道もパンクなく、ほっとした。

愛別のセブンイレブンに立ち寄り、好物の稲荷ずしとフルーツオーレを買い、層雲峡に向かう。層雲峡の断崖風景は想像していたものに近く、なぜか感動はあまりなかった。層雲峡のセブンイレブンでは氷も希望していたものは売り切れていて(愛別で買うべきだった)、仕方なくカップの小さいものと缶ビールを買った、

層雲峡ホステルは有名な「朝陽亭」の敷地内にあった。駐車場も何とか確保できた。四年前にオーナーがかわり、ユースをやめて今の形態になったという。相部屋と個室があり、相部屋はコロナ体側で二段ベッド4つの8人部屋に4人としていた。


同室の方は全て登山者だった。外観も山小屋風だが、中も薪ストーブ等雰囲気があった。また、冷蔵庫・冷凍庫もありありがたい。もちろん洗濯機もある。

面白かったのは鹿がホステル内の草を食んでいたこと。入浴はシャワールームがあるが、朝陽亭が600円で入れるので向かう。朝陽亭は層雲峡を代表する宿だけあってロビーも立派だった。

7階の大浴場は男女日替わりだ。源泉は74度で加水しているとのこと。良い湯で楽しめた。この日は、雲海の油「黒岳」だった。

夕食は、宿の黒岳カレーを予約していた。サラダ付で1100円。なかなか美味しかった。 朝食はおにぎり弁当で400円。宿泊費は曜日によって違い、この日は高いがそれでも3500円だった。スタッフの方もホスピタリティに溢れ、登山者にとっては、最良の宿と感じた。

この日もサッポロビール第五弾上富良野「佐藤さんのホップ畑から」もセブンイレブンで購入し飲んだ。食後の皿洗いは、ユースホステルと違い、洗わなくて良い。同室の方も「皿を洗わなくて良いとはホステルも変わったなぁ」とスタッフに言っていた。学生時代、ひと月かけて北海道のユースホステルを泊まり歩いたのが懐かしい。 

食事中、千葉の女性が銀泉台から黒岳を歩いたことを聞き、駐車場の混み具合等の情報を得た。天塩岳があまりに暑かったので、バスで行き、縦走すると、スタートは7時を過ぎて暑いので、車で銀泉台に行き、白雲岳を往復することを考え、駐車場と道の情報を得たかった。

女性からは 
@ 7時時点では、駐車場は満車、ダート道は荒れてはいない5時だと空いていよう。
A アイゼンは不要、その分、水をたくさん持参した方が良い
B 白雲岳往復ではもの足りないので、緑岳周回の人も多い
C 花は盛り
と貴重な情報を得られた。

この日は、東京オリンピックの開会式。大スクリーンで見せてくれるらしいが、早々に眠った。

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