常滑焼きと有松絞りの旅 |
【データ】
【メンバー】 |
日本のクラシックホテルに興味があり、蒲郡クラシックホテルに泊まってみたかった。また、焼き物にも興味がある者としては、日本六古窯の常滑にも行ってみたかった。 週末名古屋出張があり、夜の懇親会後、家内と七夕再会を企て名古屋東急ホテルに泊まり、翌朝レンタカーを借りて、常滑散策をした。このホテルは全面リニューアル前だが、京都東急ホテルと同様、風格があり、朝食も「なだ万」で美味しかった。緑茶粥が珍しかった。 レンタカーはアルトの新車だった。軽自動車も性能が上がり、レンタカーとしてはコスパが高く気に入っている。常滑までは、高速がつながり、わずかな時間だった。陶磁器会館の駐車場に停めた。500円だが、2000円以上の買い物をすると返金されるそうだ。 お勧めのAコースをのんびり歩いた。坂を登った右手に、雰囲気の良いギャラリー宗則窯があり立ち寄る。若い作家の作品を売っていた。 ![]() ![]() 次に「陶岳八」の幾種のメダカを飼っていた睡蓮罰を楽しむ。そしてルートを少しはずれ、「とこにゃん」を見て記念写真を撮った(上の写真)。 ![]() だんご茶屋では、薦められたが買わず、廻船問屋滝田家の外観を見て、絵になる坂で写真を撮り、土管坂に向かう。土管坂休憩所で、土管カップで飲んだクリームソーダは懐かしく、店を吹き抜ける風と景色を堪能した。家内は、好みのカップでアイスコーヒーを頼んだ。 ![]() ![]() ノベルティT&Tの主の猫とご主人が実によくて(右上の写真)、蛙と猫と犬の置物を買った。登窯広場では展示館でカップを買い求め、水琴窟を楽しみ、登り窯を見学して、ネットでチェックしていた「渡辺章製陶所」と「SPACE とこなべ http://www.toko.or.jp/space/#hr3」に立ち寄る。 後者は、期待通りの店で、お店の方にじっくり話を聞けた。せっかくなので、急須を買い求めた。ここでは、私も家内もエメラルドグリーンの釉薬のかかった大壺に惹かれた。聞くと30歳代でなくなった女性の作品だという。何か「気」を感じるものが強くあり、日が経っても思い出すことがままある。 ![]() 10本煙突は、やぶ蚊がいるとかで、私だけで見に行く。確かに蚊はいそうだ。 SPACEとこなべの姉妹店のmorrinaな立ち寄った後、昼食は、「カフェギャラリー千里香」に入った。店の雰囲気も良く私が頼んだオムライスは美味かったが、家内の生パスタはイマイチだったようだ。 元の散策コースに戻ると、古い窯跡をリニューアルして、おしゃれな店が並んでいた。この散策コースは、わずか1.6qだが楽しめた。落ち着いた気持ちになれ、郷愁そそる町だった。 陶磁器会館では、買いたいものもなく、駐車場代金にはこだわらず、出発した。半田の運河などを車窓から楽しむ。蒲郡クラシックホテルまでも海底トンネル以外、一般道だが、スムーズに走れた。 蒲郡クラシックホテルは、竹島エリアにあった。1934年に蒲郡ホテルとして建てられた城郭風建物。近代化産業遺産の一つ。1987年にプリンスホテル、2012年にくれたけグループとなり、現在の名前になったとのことだ。 ![]() ![]() 部屋は、リロクラブからなので安価な分、山側だったが、フレンチレストランがテラス席なので、景色は十分楽しめた(左下の写真)。料理やスタッフの感じが良い上に、ヴァイオリンの生演奏まであり、至福のときを過ごした。晴れていたら、渥美半島もよく見えたそうだが、これ以上は贅沢だ。 ![]() ![]() 部屋は、クラシカルだが、趣がある。朝はモーニング珈琲がテラスで無料でサービスされていた。珈琲後、庭園を散歩した。それにしても建物は独特だ。 朝食は和食とした。味も量も十分だった。この日もお粥にした。 せっかくなので、下のホテルの宴会場用の駐車場に停めて、竹島に渡り、周回した。桟橋からのホテルの眺めも素晴らしい。青空に映える分、暑い。 ![]() ![]() この後、今回の旅の二つ目の目的地、有松(鳴海)に向かう。名鉄有松駅に隣接するイオンタウン有松に駐車し、旧東海道を歩くと。直ぐに「中濱」という老舗のお店(170年以上)があり、立ち寄る。親子の丁寧な説明を受けて、ボストン美術館の方に褒められたという柄のクッションカバー2点とハンカチを買い求めた。建物と店を守るという強い想いをお聞きでき良かった。 ![]() ![]() この先の建物も実に風格がある。皆、絞り染めの卸店だったようで、金持ちなのだ。卯建(うだつ)を設けた和瓦の屋根や、塗籠造(ぬりごめづくり)、虫籠窓(むしごまど)などの伝統的な建築物が距離こそ短いが、たくさん残っている。なまこ壁もあり、江戸時代にタイムスリップしたかのようだ。 http://www.arimatsunomachi.com/map38.html ![]() 有松・鳴海絞会館に立ち寄ると、英語ビデオが始まったばかりとのことで、先に有松山車会館に向かう。有松には、東町の有松山車会館(ほていしゃ)、中町の唐子車(からこしゃ)、西町の神功皇后車(じんぐうこうごうしゃ)と、三台の山車があるそうで、有松山車会館では、1年交代で1台ずつの山車が展示されていて、今回は布袋車を観た。熱心に説明してくれたので、大変よく理解できた。お孫さんといっしょにビデオを観た。 寿限無茶寮で、穴子うどんを食べ、有松・鳴海絞会館に立ち寄る。会館では、有松絞りの歴史や技術が分かりやすく展示されていて、おばあさん二人の職人さんによる有松絞りの実演も見た。 帰りにエレベーターで有松駅へのアプローチロードから中濱のおばあさん自慢の屋敷を観た。自慢通りの立派な屋敷だった。 高速道路を使うと名古屋駅までは、30分強。家内を駅で降ろし、ガソリンスタンドに寄った後、返車して、家内は生駒に私は東京へ帰った。七夕祭りの再会は楽しく終わった(^^)v 7月下旬には、朝日新聞の「上方落語会」、四条畷市の「なわて落語会」で2週連続、米朝一門会を楽しんだ。「上方落語会」は、米輝、さん吉、吉弥、ざこば、塩鯛、南光。全員非常に良くて、塩鯛さんの十八番の桂三枝作の「妻の旅行」には爆笑した。なわて落語会は、南光さんの「京の茶漬け」のまくらや進化した米團治の「七段目」が良かった。塩鯛さんは、トリで前週と同じ「妻の旅行」だったのが残念だったが、それでも面白かった。また、故枝雀さんの息子さんのりょうばさんは、声と口調がそっくりで親子の凄さを感じると共に生きていてほしかったと残念に思う。それにしても猛暑の中はクーラーの効いたホール落語会はお勧めだ。 特になわて落語会は前売りだとわずか2千円。満員になってほしいものだ。 |