東京散歩2017 |
【データ】
【メンバー】 |
1月20日〜22日 新宿末広亭の二の席のトリは、例年、柳家小三治がつとめることを知り、2013年から通っていたが、昨年は行けなかった。本年の小三治のトリは、毎日でなかったが、千秋楽の週末の金曜日はトリだったので、出かけた。いつもの長いマクラは、前をつとめた紙切りの正楽師匠の話だった。特に紙切りで「小三治」のリクエストがあったので、目にしたかったというのは本音だろう。 小三治の「錦の袈裟」はもとより、喬太郎の「出世キャバクラ」、雲助の「新版・三十石」、権太郎の「代書屋」は流石であった。小三治は、間と語り、喬太郎はスピードと押し、雲助は軽妙さ、権太郎はどうということのない話を独自の世界に変える語りに魅力を感じる。改めて、生かさせてもらったことに感謝する。 ![]() ![]() 翌日の土曜日は良い天気で、丹沢や高尾山にでも行けば、秀麗な富士山が見えただろうと思われるが、術後の体調を考えて自重し、病院や図書館といった雑用で済ませ、富士山は文京シビックセンターのスカイラウンジからの絶景を楽しんだ。この日の富士山はくっきりと美しかった。東京都庁と並んで見えるのが素晴らしい。1月は東京からは、半分以上見えるとのことだ。 日曜日も天気はよく、地下鉄の24時間券を買って、街歩きに出かけた。目的は渋谷、新宿、そして椿山荘前の丹下健三が設計した「東京カテドラル」だ。渋谷は東京暮らしが5年になるのに、行っていない。学生の時はよく行った街なので、変貌を確認したかった。 道玄坂から弟が下宿していた松濤を目指す。もう40年も前のことだ。道玄坂では、名曲喫茶のライオンの位置を確認した。松濤は記憶以上の高級住宅街で、レストラン松尾の前の家などは、松尾の掃除をしていた方に個人宅か質問してみたくなるほどの豪邸だった。ただ、中には、趣のある大木の多い古い館もあった。もちろん、弟のが下宿していた家は取り壊されていたが、似たような家屋は、松濤公園前に一件残っていた。それにしても朝の道玄坂は、ごみとたばこの吸い殻が散らばり、美しい日本ではない。 新宿は歌舞伎町とゴールデン街の位置確認が目的だ。新宿も落語で末広亭近辺とジャズでピットインに何回か行ったぐらいだ。ゴールデン街へは、靖国通りから確認もせずに区民センターに続く新宿らしくない緑の小道を進むとたどり着くことができた。昼間は静かだが、夜来ても知らないとどの店にしようか迷って入る勇気は持てない感じがした。どの通りもゴミもなくきれいだった。また、歌舞伎町も取り締まりが厳しいとは言え、らしさは多分に残っていた。 新宿で終われば、毒気だけが残る日になってしまうので、椿山荘の庭散歩と丹下健三氏が設計した東京カテドラルを目指す。椿山荘では、河津桜が咲き始め、めじろがついばんでいた。滝あり、五重塔あり、見所が多い庭園だ。東京カテドラルは、青空に夕日が当り、神々しいばかりに美しく、代々木体育館に続き、感動の涙が出た。このような建物をつくった丹下健三氏の偉大さに改めて敬意を表する。またカテドラルの内 部は、何とも言えない壁から天井への曲線に日本の建築技術の凄さを実感した。 そして、椿山荘に戻ろうとすると、右手に音葉という花屋があり、たくさんのクリスマスローズが売っていた。ご主人やなじみの顧客の人たちから、うんちくをお聞きして、前々から育てたいと思っていたので、「ホワイトダブル」という種類を手に入れた。 ![]() ![]() ![]() 1月28日 28日には、帰省時、若草山山焼きを見物する。どこで見ようか家内と悩んだ末に、平城京跡の大極殿前で大立山まつりというのが催され、県内の市町村の名物料理の屋台がたくさん出るというので、平城京跡とした。大和西大寺駅から無料シャトルバスも出ているが、のんびり歩く。 広い会場で、大立山の4体は、大極殿前にあり、今井町の神輿も飾られていた。その手前には、たくさんの出店があり、昨年一番人気だったという「高取ごんだ鍋」を食す。どれも400円のようだ。以前ならお酒と一緒にだったのがままならないことは歯がゆい。大極殿前には、大極殿と山焼きの写真を撮るべく、多数のカメラマンが並んでいた。 ![]() とりわけ凄い三脚とカメラを構えた人に聞くと、朱雀門と山焼きがオーソドックスだとのことで、朱雀門に向かう。家内はカメラマンの邪魔にならないように、上手く地面に座った。18時15分に花火が始まり、30分には、山焼きが始まった。花火はなかなかのものだったが、山焼きは風がなく地面が湿っているためか、燃え広がらず、カメラマンにとっては、今一であろうと思われた。翌日の朝刊は、10枚の写真を重ねたものなので、華やかに見えたが(^^)v 2月19日 過日、新聞で赤坂迎賓館の公開についての紹介があったので、出かけてみた。一見の価値がある建物だが、ベルサイユ宮殿など欧州の同種の建物がを見てみたくなった。 ![]() ![]() 東京にいる休日はじっといられない性質で前日の土曜日に雑用を済ませたので、日曜日は文京シビックのスカイラウンジから富士山を楽しんだ後、上野の鈴本演芸場で二つ目の早朝寄席を聴き、湯島天神の梅祭りを楽しみ、気になっていた巣鴨が意外と近いことをに気づき、ママチャリを走らす。文京区近辺は坂が多いが自転車は良い運動になる。 ![]() ![]() 巣鴨駅近くの整備された置き場に止め、有名な商店街を楽しむ。情報通り、おばちゃんの町で、地蔵通り商店街はにぎわっていた。有名な赤パンツ、また魚の定食屋も大繁盛。私は、術後甘党となり、名物の塩大福とせんべいを楽しむ。東京暮らしも5年を超え、有名地は相当訪ねた。 |