東京散歩

 


データ】     

2016年6月25日(土)〜26日(日)

メンバー
    単独
   


山から遠ざかり、週末、高尾山から陣馬山を再度、チャレンジしようかと思ったが、すっきりしない天気予報で、富士山も見えそうにない。それなら、5年の東京暮らしも、JAZZ、クラシック、落語等文化的な面は享受しても、意外と色々なところには行けていないと思い、一日切符を買い、散策することにした。

先ず、土曜日は、都営の地下鉄・バス・都電・舎人ライナーに乗り放題の切符。一番の目的は都電の荒川線の乗ること。
最初の目的地は、鉄道模型のNゲージで有名な「ホビーセンターカトー東京店」。家内がきっちり言い当てたので大笑い。すべて見抜かれている(^^)v
店は大江戸線の「落合南長崎駅」にあるという。KATOのカタログの地図を片手に行くと、真新しい本社の前に、京急の真っ赤な車両が飾られていた。一階のレイアウトは見事。大きさもさることながら、お城や天文台、合掌造りの建物さえあった。二階には、自由にNゲージやHOゲージを楽しめる。

















その後は、学生時代、弟に連れられた「鬼子母神」(右上の写真)が懐かしく、都営バスで向かう。参道・境内はタイムスリップしたかのようだった。そして、いよいよ、都電に乗り、舎人ライナーに乗るべく、「熊野前駅」まで乗車。大塚駅や王子駅の乗降が多く、都電が経営的に成り立つのがよく分かった。雰囲気は抜群だが、時間は非常にかかる。大塚駅辺りからの沿線は、バラがたくさん植えられていた。荒川車庫には、古い都電が飾られた記念公園もあった。

























熊野前駅で下車し、舎人ライナーに向かう。舎人ライナーとはどのようなものか興味があってのものだが、無人運転のいわゆる「新交通システム」だ。先頭車は、最高の展望だ。童心に返り、車窓を楽しんだ。舎人公園で下車するか終点の見沼代親水公園まで行くか悩んだ末、見沼代親水公園まで行ってみた。人工の用水路とも言える流れは、子供たちにとっては、絶好の遊び場で、小滝で水着で遊ぶ小学生の男女、ザリガニ捕りに興ずる多数の親子、特に若い女性の母親が怖がらずにザリガニ釣りを子供以上に楽しんでいるのは驚きだった。子供に捕ったザリガニはどうするのか聞いても返事はなかった。(^^)v また、じゃぶじゃぶ公園近くの大木で、若い女性が高望遠レンズで、鳥を狙っているので、聞くと「つみ」という最小の猛禽類だという。6羽も生まれたとのことだ。

















帰りの舎人ライナーでは、先頭車両に乗り、運転士気分となる。スカイツリー等の景色を堪能した。夕食は、弟と赤羽の洋食屋「いしだ」に入る。老舗の洋食屋の味は、高級店に勝る。私はビールとポークチャップの上とオムライス(^^)v。のさらに弟お勧めの赤羽駅前の「梅の木」でコーヒーを飲み、老舗のやまなか模型で、さらにNゲージを研究し、〆た。この日の歩行は、16000歩。

日曜日は、メトロ一日券を購入し、メトロウォーカーに過去掲載されていたお勧めコースを歩く。先ずは、東京オリンピック記念施設を巡る者コース。地下鉄千代田線の「代々木公園」駅で降り、選手村跡の記念碑を目指す。記念碑には当時の建物のレイアウトがあり、施設の種類の多さに驚く。陸上競技場は改修中だが、隣接のバスケコートでは、たくさんの人が楽しんでいた。

















さらに進むと、「江戸大骨董市」とかでたくさんの店が出店していた。M部長だと目利きでいいものを見つけるのだろうが、私はこんなものも売るのかと楽しむだけだ。

このコースの一番の目的は丹下健三の代々木第一・第二体育館。過日、NHKで丹下健三の再放送があったので、知識もつき、改めて見ると、曲線美の美しさに目頭が熱くなった。あの時代にこのようなすばらしい建築を設計し建てた関係者は、絶賛されるべきだ。

代々木公園には、オリンピック記念植樹と記念村宿舎(オランダ)があるので、訪ねる。記念植樹は大半が枯れ、宿舎も年月を感じさせる。公園内はランナーやウォーキング者の団体でにぎわい、バラ薗も美しかった。


















次に目指したのは、「ホテルニューオータニの日本庭園」。家内が行きたがっているので、下見を兼ねてだ。予想通り、建物も多く、ホテルマンに聞いてようやくたどりついた。庭園はなかなかのもので、名物の滝は見応えがある。桜の季節はさぞ良かろう。



























そして次に目指したのは、佃島。築地駅で降りて、佃島の渡し跡を見学し、大橋を渡る。佃煮の有名店の向こうにテレビドラマ等でよく映る東京のウォーターフロント佃の超高層マンション群、「大川端リバーシティ21」が見えた。

結局、有名な佃煮屋の前を通ってから、「大川端リバーシティ21」が気になり、そちらに向かう。
中央大橋を渡り、隅田川テラスを歩き、永代橋からは、よく見た絵になる風景で満足した。

















昨日に続き、鉄道模型の有名店・秋葉原のポポンデッタに立ち寄り、駅の広告で見かけた 東京国立博物館で、奈良中宮寺と韓国の二つの「半跏思惟像」展があるのを知り、是非ともと思い、出かけた。中宮寺の方が間近で、四面から見れるのは良いが、ライトの関係か中宮寺で見たイメージとは大きく違った。一方、韓国の像は、大きさは半分ぐらいだが、右方向から見た姿が特に良かった。

まだ、浅草の植木市や稲荷町の銭湯等興味のある場所もあったが、27000歩となり、さすがに疲れたので、この日の旅を終える。
翌週は、年に一度の東京ドームでの「鷹の祭典」。珍しくふがいない敗戦だったが、それでも応援ユニフォームをもらって着ての応援は楽しい。そして水曜日は、読売日本交響楽団のサントリーホールでの「マーラー交響曲5番」、大満足であった。 

残念だったのは、2年ぶりの「なわて落語会」。桂南光が四條畷市在住とのことで、米朝一門が教育委員会後援の下で行われる。弥太郎の「時うどん」、米紫の「堪忍袋」、ざこばの「しじみ売り」、塩鯛の「宿題」、南光の「どうらんの幸助」は、どれもがすばらしかったが、数年前の満席とは違い、半分強の入り。もったいない。特に米紫の「堪忍袋」、塩鯛の「宿題」は熱演で最高だった。上手くPRして続けてほしい。


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