東京散歩2017 荻窪・小名木川 |
【データ】
|
国会議事堂が一般見学できると知ってから気になっていたが、なかなかチャンスがなかったが、たまたま行ける機会ができた。 見学は毎時定時から始まる。残念ながらこの日は衆議院は開会中で見学できず、参議院を見た。小学生を含めて、多数の人で何班にも分かれてあわただしかった。やはり本会議場は重々しい。また皇族の控えの部屋は伝統を感じた。 ![]() ![]() その後、国立新美術館での安藤忠雄展に向かう。 建築家になりたかったが、高校時代、物理ができずに、あきらめた私としては、サラリーマンになってからも建築には興味大で、特に磯崎新氏、丹下健三氏、黒川記章氏に関心を持ってきた。近年では安藤忠雄氏だ。 ![]() ![]() 実物大の光の教会が目玉だ。テレビ等でも氏の設計の紹介が多いが、彼の経歴だけでなく人柄に大きく惹かれる。誠に失礼ながら関西のやんちゃなおっさんという感じを強く醸し出しつつのこの生きざまは見事と称えるしかない。展覧会は概要が掴め、それぞれの実物を見てみたいという強い想いにかられた。光の教会も十字架に゜ガラスがはめられず、思いが伝わった。 単身赴任も長くなり、TVの撮りだめをしているがNHKBSの「TOKYOディープ」が面白く、よく見て、行きたい街は録画している。 その一つに「荻窪」であった。それで山はやめ、街歩きに出かけることにした。11月下旬の週末である。 登山の代わりの町歩きなので長丁場を予定している。 茗荷谷のガストでたらふくモーニングを食べ、文京シビックセンタースカイラウンジから富士山を堪能した後、丸ノ内線で荻窪まで読書しつつののんびりの旅をはじめた。 ![]() 最近は、近年の芥川賞受賞作を立て続けに読んでいる。 コンビニ人間、スクラップアンドビルド、死んでいない者、春の庭、時が滲む朝など。 それぞれ面白かったが、やはり名作にはかなわない。よって、直近は過去の名作に宗旨替えとなった。 荻窪の目当ては、紅葉が盛りの大田黒公園、西郊ロヂッング、角川邸、近衛文麿荻外荘だ。 通りに名所案内図があり、助かる。西郊ロヂッングは、外観だけなので、残念。 ![]() 大田黒公園は入口でアンケート調査をされていたので、協力した。公園は期待以上で青空にため息の出るような紅葉に感激する。持ち主の旧家も趣があり、好きなクラシックを聴きながらの紅葉狩りはさぞや幸せだったろうと思う。 角川邸も持ち主にふさわしい家、荻外荘は、公開されていないのが残念だ。 荻窪駅に戻る途中、杖をつかれた老婆に呼び止められ、太田黒公園への道を尋ねられ、案内することになった。日本橋生まれながら、御主人の転勤で数十年も八尾に住んでいたという。関西になじむのにはご苦労され、娘さんには転勤で関西に行くのは仕方ないが関西の人とは結婚するなと言っていたと笑っていた。気に入っていただき、雑談を重ね、関西のイメージアップになったようだ。過日の九州からの新幹線でも老婆と親しくなりもみじまんじゅうをいただくとか最近は老婆にはもてる。妙齢の女性にもてることなどつゆもない人生だが、老婆にもてるのも悪くない(^^)v ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() *左上は、大田黒邸、右上は角川邸 次の目当ては、小名木川。いくつかの番組で紹介され、気になっていた。半蔵門線の住吉駅で降りる。行徳からの「塩の道」に当たるそうだ。ここは期待以上に様々な趣向がされていた道が続く。恐るべし、江東区。 駅から対して歩かずに小名木川に出た。右手に少し進むと扇橋閘門だ。皆さん、はぜつりや すずきの子供の「せいご」などを熱心に釣っていた。よくTVで取り上げられる「クローバー橋」はユニーク ![]() ![]() ![]() ![]() ここから横十間川親水公園を散歩する。マイクロ水力発電、水上アスレチック、格安のボート、あきない。 仙台堀川公園を通り、砂町魚釣場、ふれあいの森全国の県木、古民家を楽しみ、夕やみ迫る中、中川船番所資料館を見学する。この日の歩行距離は、何んと27000歩。過去最高だ。さすがに足がいたい。翌日以降の筋肉痛はなかった。 ![]() ![]() 今年は、がらにもなく、近年のクラシック鑑賞の延長で、10月に新国立劇場で、読響で、ワーグナーの「神々の黄昏」、11月はサントリーホールで読響のメシアンの「アッシジの聖フランチェスコ」などオペラも経験し、恒例の第九を聴き、年末に来年入社の高校生の花園出場の応援で青春をもらい、夏の北アルプスとともに、充実した一年、復活の一年となったはずだが・・・・ 年末に、予防接種の効果は全くなく、インフルエンザA型にかかり、イナビルを服用したが、何んと39.6度の高熱、30時間の睡眠という人生初体験をする。 そして予防接種をしていた家内にもうつり、我が家は悲惨なお正月となり、還暦の年は、「男の大厄」通りの幕開けとなった。おせちを無駄にした家内にまた大きな借りをつくってしまった。手洗いとうがいを励行していたが、甲斐はなかった。 つきなみだが、人生、健康第一である。(^^)v |