牛廻山 1207m 

 


データ】     

2003年12月13日(土) 晴れ 1時間49分
12月13日(土)

6:45中松江 各人ピックアップ 7:40海南 8:47美山温泉療養館分岐 9:21R425 9:53蟻の越

10:10スタート <31分> 10:41林道分岐登山口 <24分> 11:05寺垣内分岐 <10分> 11:15〜12:12牛廻山山頂 <8分> 12:20寺垣内分岐 <17分> 12:37〜50林道 <19分> 13:09蟻の越ゴール


13:30迫西川小学校発 14:06R371 14:47美山温泉療養館

12月14日(日)

8:12美山温泉発 9:08海南IC 9:30和歌山市

温泉】 
   美山温泉療養館

メンバー
    山歩会(私、T、I、F、U、K、Y、E、A)
   


今年2回めの忘年山行は1999年以来のTさんのグループとだ。和歌山山岳連盟の幹部に加え、いつものIさんや同じ会社関係のAさん、Uさん、Fさん等9人だが、所要で山登りは7人となった。このメンバーでは、どこに登るかより美山温泉療養館に泊まることが重要なので、山は近くで未登ということで、近百達成間近のIさんの発案で牛廻山となる。美山温泉療養館は1泊一人2620円と安い上に、温泉入り放題、部屋もきれいで賄い用具も揃い、我々の宴会には最適だ。料理はFさんが鴨鍋の準備をしてくれるとのことだ。



朝当社の和歌山製鉄所に集まり、途中K先生やYさんを乗せ、海南ICから吉備ICまで高速を使う。Fさんが今夏羅臼岳での事故体験を話してくださる。ちょうど我々が羅臼岳に行った前日のことで大変な苦労をされたが、幸いにもパーティーのメンバーも怪我だけで済み大事には至らなかった。


龍神温泉から十津川温泉に抜けるR425は情報どおり車一台がやっと通れる広さだ。右手の小又川から徐々に離れ高度を増していく。山の上部は積雪なのに驚く。龍神温泉から16kmを30分強で蟻の越に着いた。県境でここが峠だと分かる。路肩にそれぞれ車を止め、準備を急ぐが気温は低い。私は1時間で大半が林道歩きとのこでなめて、運動靴に毛のはえたような靴で来たのを少し悔やむ。薄い積雪の中をゆっくり進む。


K先生は昭和3年生まれの上、両膝に水がたまるのがようやく癒えたばかりなので(回復に向けての努力話をお聞きし敬服する)TさんとYさんが付き添いゆっくり上る。林道を30分ぐらい進むと、右手に駐車スペースがあり(4駆なら十分来れる)、林道が二股に分かれ右には車止めゲートがあった。Fさんが役場に聞いていてくれたので、雪に隠れた登山口の標識も見落とすことなく、どちらの林道も進まず真ん中を10mほど上る登山口を発見することができた。


ここからはしばらく笹の積雪で濡れるのがわずらわしかったし、山をなめてはいてきた靴はスリップが気になったが、ほどなく植林帯となり上りやすかった。先週の蓬莱山以上の本格的な積雪にきゅっきゅっと踏みしめる音が心地よい。しばらくで尾根を巻くような道となり、なめた靴では積雪に神経をつかうが、何とか尾根に出て、左手からの寺垣内の道と合流した。ここにはおなじみの紀州わらじ会の標識があり山頂方向も明示され心強かった。あせびと笹の道を進むと緩く二のぼりで待望の山頂であった。ほぼコースタイム通りの楽勝登山であった。少し切開かれているが、展望はない。二等三角点を確認する。マイナーな山だが、山名標識は多い。行いがいいので、青空が広がり暖かいが、積雪は5センチ以上ある。


早速湯を沸かしてくださり、暖かいラーメンを食べる。ほどなくK先生たちも到着。皆さんは和歌山国体のときに役員であったので高野山から本宮へのルート開拓の苦労話を聞く。この牛廻山も通過点であったのだ。記念撮影をして下山する。楽勝だったが、案の定林道手前で尻餅をつく。なめた靴とストックもないせいである。


林道登山口のスペース辺りから展望がいいので雪をかぶった大峰山脈の山座同定となる。釈迦ケ岳と思われる辺りはかなりの雪のようで神々しい。またこのとき気になった赤い屋根の施設を確認に蟻の越から湯の野に向かうと迫西川小学校と公民館であった。全く民家のないこの場所にあることに皆首をかしげる。


美山温泉療養館は管理人が替わっていた。チェックインタイムの16時より1時間速かったので、休憩料はとらないかわり入浴はさせてもらえなかった。誰もいないのに杓子定規の管理に皆気分を悪くしたが(夜勤のアルバイトの人は感じがよかった)、こだわらず夕食の下準備をする。シェフと我々が呼ぶAさんが到着し、鴨鍋のだしをうまく作ってくださる。


Aさん持参の高級肴やしぼりたての酒で大変楽しい宴会(もちろん鴨鍋は秀逸)となったが、飲みすぎて早18時から就寝派もではじめ、20時半には皆眠ってしまった。ただしFさんの事故検証をしてほしいという要望(その熱心さには敬服するばかりだが)に対する和歌山山岳連盟幹部や山の諸先輩の話は私にも大変参考になった。朝から2回も入浴し、満足感一杯で早々に帰宅する。あまりに早い帰宅に朝ゆっくりタイプの妻からは山の男の時間感覚は分からないとあきれられての帰宅であった。買出しや準備・後片付けで終始献身的であったFさんに心から感謝する。



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