八重山諸島

 


データ】     

2018年2月9日〜11日
2018年2月9日金曜日
6:30自宅発 7:20関西空港 8:18 8:30 11:10直通バス 12:30石垣港発
18:00夕食

2月10日土曜日
8:00朝食 9:15竹富港発 10:00レンタカー 15:20ANAインターコンチチェックイン 17:00レンタカー返却

2月11日日曜日
6:00起床 6:30朝食 7:40ホテル発 8:15石垣港発 8:50大原港 12:30大原港初 13:05小浜港 
14:10はいむるぶし発 15:20小浜港発 15:50竹富港 17:00竹富発 17:15石垣港
17:20 17:34ホテル 17:37空港バス 17:56空港 20:10 JTA 10J・10K
20:20新石垣空港離陸 21:20屋久島 22:25関西空港 23:40自宅

メンバー
    家内
   


八重山諸島に行ってみたいと思ってから、何年も経つ。折角、難しい病気も早期発見で運よく治癒できたので、どうしても行きたいと思っていた。

関空からの直通便のダイヤを調べると、8:20のANA、20:05のJTAで帰れば、二泊三日でも十分、楽しめることを知り、計画した。

メインは竹富島に泊まること。「やど家たけのこ」という評判の良い宿を見つけて確保。もう一泊は無難に石垣島のANAインターコンチネンタル石垣リゾートのタワーオーシャンバルコニーとした。

一日目は、竹富島に直行し、ゆっくり島めぐり。二泊目はレンタカーで石垣島周回。
三日目は欲張って、石垣島ドリーム観光の「四島めぐりのツアー」に参加することとした。

過去10年間の天気予報を調べて、日程を決定したが、天気予報は翌日の分も当らないことが多く、ANAインターコンチホテルのスタッフは、全く当たらないと言い切っていた。

2月9日金曜日

関西空港まで、マイカーだと自宅から約1時間なので、6時30分に出発した。関空の駐車場はKIXカードとポイント割引で、3000円も安くなるので、バスでなく、マイカーとした。

行きはANAで、737−800。3列シートだが、液晶等は充実している。目的地は曇りだが、途中、珍しいと機長アナウンスのあったハート形の「薩摩宝島」やトカラ列島の火山島が見え、家内は喜んでいた。飛行機は怖がるが、機上からの景色を見るのは楽しみなようだ。
















新石垣空港に近づくと、青空も見え、サンゴ礁の海はエメラルドグリーンで美しかった。
少し早く着いたので、30分に1本の離島ターミナル直通バスに乗れた。気温は高く、街路樹も亜熱帯特有だ。ターミナルで時間があったので、ソーキそばを食べる。家内は魚の卵どんぶりと八重山蕎麦のセットだ。

竹富島の宿に電話して迎えを頼む。高速船は10分強で着いた。
宿は期待通りの赤瓦屋根の美しい建物で大満足。宿の女将と若い徳島のカップルの女性がカーブスのインストラクターで家内は盛り上がっていた。
































宿でレンタサイクルを頼む。一日1000円ですぐに届けてくれた。宿は赤瓦の建物で、庭にはハンモックやブランコもあり、記念撮影にはもってこいだ。初めて、ハンモックで写真を撮った。

この島は人口350人。小中学校は40人の生徒に20人の先生。信号もない。伝統的建物保存地区で赤瓦の一階建てしか建てられないので、実に風情のある雰囲気が残っている。
サンゴの砂道、サンゴの野面積みの塀、ブーゲンビリアが咲き乱れ、文字通り、パラダイスだ。
































なごみの塔を目指すが、途中までしか登れなくなっていたので、近くの赤山展望台に上る。100円の価値は十分あった(^^)v






























その後、消印が欲しくて、郵便局ではがきや記念切手を買い求めて、家内が選んだ向かいの「たかにゃ」という旅館が経営する店でコーヒーブレイクとした。ケーキもコーヒーも美味しかった。

お土産物屋も兼ねていたので、新川焼きのVサインシーサーと珈琲カップ、竹富島製のミニシーサーを買う自宅あての水牛の絵葉書を書いた。この珈琲カップはその後、愛用品となった。

店のお勧めの水牛は竹富島観光でなく老舗の新田観光なので、そちらを目指す。
正解で、我々の乗ったピーちゃんは、ガイドブックにもよく載る案内人で三線の音色、新安里屋ユンタの歌も良かった。

水牛は9歳、1歳が人の3歳にあたるらしいので、27歳、働き盛りだ。20歳まで働くという。水牛は台湾から昭和7年頃、農耕用として入ったという。3トンも引く力があるそうだ。おとなしくて賢く、狭い道の内輪差を上手く曲がる。竹富島には30頭いるが、繁殖は水の豊富な西表島とのことだ。竹富島は電気と水道は石垣島から供給されているそうだ。

その後、宿近くの西桟橋に行く。夕陽は見れず、曇っているのに、海の美しさに家内も感動していた。熱帯魚も種類は多くないが、泳いでいた。家内はタコも見たという。
コンドイビーチまで行く。若い女性二人に写真を撮ってもらう。砂州が美しい(下の写真)。















夕食時間の18時までに宿に戻る。食事はすこぶる美味しく、五種のさしみ、名物のクルマエビの蒸し物、石垣牛のステーキなど。デザートまで充実していた。

約1時間降った雨が止んだので、散歩に出かけた。隣のガーデン「あさひ」というレストランからは、島唄が流れていた。街灯の少ない道だが、暗さも心地よく、竹富島小中学校まで歩いた。宿に戻り、家庭のユニットバスの風呂に入り、眠る。

2月10日土曜日

夜明けは、7時20分と遅い。目覚めると、晴れて、月と星が美しい。まだ、明けきらぬ中、自転車でサイクリングに出かける。道を掃き清める夫人がいた。重要文化財の建物を目指し、竹富島観光前から向かう。建物は雨戸で閉ざされていた。小中学校を見て、一度、宿に戻り、家内を誘う。















ちょうど、水牛が来て、重要文化財の建物、そして花が植えられ、赤瓦が美しい小中学校を観れたことを家内も喜ぶ。家内の希望で、西桟橋に向かうが、まだ、陽が海に当たらず、前日の方が美しかった。















そして各集落入口にある「スンマシャー」と呼ばれる大木と石積みを西と東の二箇所見れた。

朝食時間ぎりぎりに戻る。朝食も充実していた。9時15分の船で石垣島に渡る。晴天で、石垣港ではふわふわ浮かぶミノカサゴ2匹に見送られた。石垣港には6隻もの海上保安庁の船が停泊し、国境の重点地域であることがよく分かる。















今日のレンタカーは価格が2500円と激安なのに、送迎もしてくれる。VITZでの最初の目的地は川平湾だ。有料駐車場に停めて、最初に展望台から眺めて、グラスボード乗り場に向かう。

グラスボードも天気が良くて、青いサンゴ礁に加えて波が静かで外洋まで出れたので、ウミガメも見れた。
















次に荒川のコヒガンザクラの自生地があるというので探したが見つからず、ヤエシマヤシ記念館に立ち寄る。屋上から見る天然記念物のヤシ林は、独特の景観で強く印象に残った。この施設もリロクラブ割引の対象なのには驚いた。係りの人も会員であることに驚いていたが(^^)v
記念館で勧められた隣接する遊歩道に出かけた。巨大なクワイの葉を傘にしたいと家内は喜んだ。




















その後、昼食場所を探すが、「HANA CAFE」というのを見つける。やぎやうさぎがおり、青い海を眺める。テラス席は実に気持ち良かった(下の写真)。美咲牛のロコモコはレタス沢山、ハンバーグも大きく食べきれなかった。















次の目的地は、平久保崎。最北端だ。灯台があり、人家もなく、荒寥感が強い。家内も何とか頂上まで登ったが、私が先に行ったので、機嫌をそこねていた。

玉取崎展望台も素晴らしかったが、晴れていたら、さらに良かっただろう。ここは、ハイビスカスの植栽が多かった。
















島周回のための中の道路は牛の糞があちこち落ちていたが、早かった。家内のために、先ず、ANAインターコンチホテルにチェックインして、ティータイムとした。
部屋はタワー棟のオーシャンバルコニー付の808号室。部屋の仕様もシャワー室も別になっていた。バルコニーからは、右手にゴルフ場、正面に海が見える。新石垣空港に降りる飛行機も近い。ティーは、バルコニーでとった。晴れて気候はちょうど良い。

折角なので、レンタカー返却前に、竹富島のたかにゃで教えてもらった株式会社あざみ屋の「みんさー工芸館」に立ち寄る。テーブルクロスの大きさが分からず、帰ってから店長に頼んだ。

夕食の日本料理「八重山」の八重山会席は、沖縄料理の前菜もあり、盛りだくさんだったが、
単純な味付けのような感じがして、あまりおいしく感じなかった。

2月11日日曜日

最終日は、ツアーなら定番の四島巡りに参加した。八重山観光と石垣島ドリーム観光の2社が運営していた。竹富島を再訪しても1000円しかかわらず、早く空港に着いても仕方ないので、四島とした。

朝、7時35分にホテルに迎えに来てくれるので、朝食は6時半にとった。朝食は同じように早い旅立ちの人が多いのか、6時スタートで混んでいた。

この日の天気予報は、風が強く、家内は不安でいっぱいだった。幸運にも西表島までは45分と乗船時間は長いが、双頭船の最大級の船で、酔い止め薬を飲まなくても大丈夫だった。船は300名ぐらい乗れるもので満席だった。















西表島の最初の目的地は、由布島。バスガイドの案内はジョークたっぶりで楽しかった、この島も小浜島もガソリンスタンドは一つで、172円もするという。

日本最南端の信号があり、教育用だともいう。中学校は20人、古見小学校は10人の生徒に先生は12人だそうだ。島の道路は半周のみ。側溝はイリオモテヤマネコのために、V字になっている。

由布島は台風後無人島になり、今は水牛車で有名な観光の島になっている。干潮で水の少ない中、のんびり進む。水牛は48頭いるとのこと。行は「ゆうとくん」帰りは信太郎君で19歳。引退間近だ。















たどり着いた島には、水牛の暮らす池、ここには子どもがいた。家系図、マングローブの遊歩道、小浜島の見えるマンタの浜などがあった。十九の春の歌と三線を聴きながら、戻る。















仲間川のマングローブクルーズも案内が面白く楽しめた。特に終着点のサキシマスオウの木の根は圧巻だ。17.5q。高低差がなく、逆流するという。この日は干潮で、よく根が見えた。マングローブの種類は7種。特にヤエヤマヒルギ、オヒルギ、マヤプシギの3種が多いとのこと。舟で大原港まで送られ、ドリーム1号で小浜島に向かう。

小浜島を回り込むように行くので、30分かかった。バスで昼食のために「はいむるぶし」に向かう。バイキングと勝手に思っていたが、ゴーヤチャンプル等のお弁当だった。
さとうきび(右上の写真)から牧場となってしまったシュガーロード、街中を通り、細崎の「海人公園」に向かう。海岸は西表島が指呼の距離だった(下の写真)。















最高点の大岳展望台からは、晴れていれば、8島全島見えるそうだ。間近の嘉弥真島はリーフが美しい(右上の写真)。素晴らしい施設は10年ほど前に閉鎖し、10件だけが分譲されたという。

小浜島から再度、竹富島に渡る。バス案内で、先ず、カイジ浜・星砂の浜(左下の写真)に行く。ここは行けてなかった上に取り方を教えてもらわないとわからない。また、街中案内で運転手の方と親しくなって、色々深い話が聞けて良かった。
・コンドイビーチハ大潮のときは、700m先まで遠浅となること
・風よけに街では、「フクギの木」を植えること、
・パパイアなどの植物の特徴、
・ヤギが食用となることなどなど















再度の竹富島も満喫して石垣島に戻った。ホテルで預けた荷物を受け取り、待ち時間少なく、空港バスに乗る。空港で夕食に「石垣牛焼肉定食」を食べて、気になっていた米子焼工房のカラフルな「めんそーれシーサS」を買って旅を終えた。

帰路はJTAで、737−400。
帰りは偏西風のおかげで圧倒的な速さだ。関空の駐車場はKIXカードとポイントでおやすく、便利だった。

旅を終えて何日経っても竹富島の光景と風が呼び起される。


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