八ケ岳(赤岳・硫黄岳)  2899b

 


データ】     

1999年10月2日(土)  晴れ  歩行時間  4時間30分
10月3日(日)    歩行時間  4時間30分

10月2日(土) 

3:35自宅 3:54ローソン  4:18I宅発  5:36桂川PA  7:22〜34虎渓山PA  8:31駒ケ根SA 8:55〜9:11諏訪湖SA  9:55美濃戸  10:15美濃戸発 10:45林道登山道合流 11:12倉庫  12:19赤岳鉱泉  (昼食) 13:19赤岳鉱泉発 13:29ジョーゴ沢 14:30〜40赤沢ノ頭   13:05〜15硫黄岳山頂 15:30赤沢の頭 16:20赤岳鉱泉 

17:00夕食
  20:00就寝 

10月3日(日)

4:30起床  5:30朝食  6:33赤岳鉱泉 7:02中山乗越 7:11〜33行者小屋 7:56はしご  8:30稜線 9:06〜16赤岳山頂 9:46〜49文三郎道分岐 10:30中岳分岐  10:40〜11:30行者小屋(昼食)  13:15美濃戸山荘 

13:37美濃戸発 13:50美濃戸口 14:03〜15:06八ケ岳温泉  15:20諏訪南IC 17:08名神 17:33〜18:00養老SA 19:01〜07桂川PA 20:08泉南IC 20:27I宅 20:55自宅


駐車場
  美濃戸有料駐車場1000円/日、多数)

温泉
   八ケ岳温泉もみの湯(露天風呂あり、600円)

メンバー
   I夫妻、Mさん、Nさん
   


I氏からの誘いで、八ケ岳を目指すこととする。硫黄岳〜横岳〜赤岳〜阿弥陀岳への縦走が魅力的だが、それよりも赤岳鉱泉の食事と鉱泉の魅力、更には個室が取れることに負け、赤岳に登れればよしとする。最近は軟弱になり、山小屋に贅沢を求めすぎるのが反省点である。一日目は赤岳鉱泉までともかく着けばよいので、いつもより遅く出発。仮眠も少し取れ楽だ。今回は、I氏の小倉勤務時代の山友達のN氏が和歌山に長期出張に来ているので、仲間に入る。


M氏とN氏と合流し、I氏宅に。途中ローソンでの買い物と地図のコピーに時間がかかり、I氏宅には予定より少し遅れて着く。I氏の車で出発。グロリアのワゴンはきく5人でも窮屈さはさほど感じない。順調に飛ばし、諏訪SAに着き、美濃戸の駐車場を確認。どうやら行けそうだ。諏訪南ICを下りた後、看板に惑わされ、確認のため、スタンドで道を確認し、美濃戸へ。ぐんぐん八ケ岳が迫ってくる。美濃戸口から美濃戸は思ったより道が悪く、狭くダートである。I氏の慎重な運転で、美濃戸へ着く。高い駐車場料金(1000円/日)を嫌ってか、途中、旨く駐車場を見つけ置いている車も多い。何度も登った人であろう。


登山準備をし、出発。N氏においしい和歌山の酒を飲んでもらおうといれている大吟醸「一」も含め、今日のザックは重い。また、北岳以来の足の痛みも気になるが、ともかく出発。山小屋の倉庫が並ぶ辺りまでは、ダートの車道で道幅は広い。それを越えると、北沢の清らかな流れとまだ緑の木々。特にけしょうやなぎの緑はすがすがしい。青空がみるみる広がり、気持ちの良い歩きとなる。何回か北沢の丸木橋を渡ると、横岳の大同心・小同心が見えてきた。独特の景観だ。これだけでも価値がある。それを楽しみながら登ると、左手に硫黄岳が見え、あっと言う間に、赤岳鉱泉に着いた。手続きを済ませ、昼食をとる。


中は外から見るよりおしゃれだ。予約していた個室(我々はこまくさという部屋)はカーペットも新しく申し分ない。
M氏とN氏は間違って2階に行き、ベットの洋室を見て、更にすばらしいと言って興奮して入ってきた。ただ山渓についていたオリジナルグッズプレゼントの券はジュースにしかならなず残念だった。もうなくなってしまったのであろうか。


少し、ビールも飲んで昼食を済ませた後、硫黄岳に行くことにする。明日は天気が間違いなく崩れるとのことなので、せめて今日のうちに展望を楽しんでおきたいとの気持ちからだ。途中、私が山岳写真の教材にしている「フォトスケッチの山旅(川井靖元著 実業之日本社)」の表紙を飾る赤岳バットレスの撮影場所も通る。赤岳鉱泉からジョーゴ沢を越え10分ほど登るとその場所だ。私だけ遅れることになるが、何枚かシャッターを切る。赤岳は半逆光となるが、大同心はくっきり見える。


更に樹林帯の九十九折りを登ると、赤岳方面の展望が開けるとともに、ジョーゴ沢火口が特異な風景を見せる。等間隔にケルンも見える。更に登ると赤沢ノ頭。正面に硫黄岳。先端まで行くと、赤岳・阿弥陀岳横に南アルプス北部の山々、真下に赤岳鉱泉。そして正面に八ケ岳山麓の町が見える。硫黄岳を目指すと北八ケ岳が見える。しかし風が強い。山頂に着くと、硫黄岳火口が独特の景観を見せる。しかし、風が強くて飛ばされそうで写真を撮るのも
I氏に体をつかまえてもらう。また、横岳・赤岳への稜線もすばらしいが、何しろ半袖Tシャツ一枚では寒い。


全員で記念撮影をした後、ほどほどに下山。下りにかかると
M氏が穂高や槍が見えるという。私が見たときは槍はガスがかかっていたが、確かに穂高だ。登りの後半から足が痛み出し、手帳も落とし、さんざんな中、慎重に下る。ジョーゴ沢近くの草むらで手帳をN氏が見つけてくれるが、ペンはなかった。ペンのみ使えるので取って手帳を草むらに捨てたのだろう。山屋のモラルも落ちたのか。


赤岳鉱泉では、早速、夕食まで時間があるので、先ず鉱泉に入る。3人ぐらいの広さだが、ひのき風呂は雰囲気がある。さっと入った後、人がいない時間帯に再度ゆっくり入った。もちろん石鹸等は使えない。その後テラスで夕照の大同心や赤岳を眺める。いいテラスだ。17時から夕食。夕食は期待通りおいしかった。少し前、テレビ東京系の山小屋特集で開発し麻倉未希が試食していた鱒料理とソーセージや野菜のたっぷり入ったスープにサラダにぶどうがつく。スープはおかわりもできる。食堂からテラスにつながるサンテラスのテーブルで景色を見ながら食べたので本当に楽しんで夕食がとれた。夕食後、少し酒を飲んだ後、19時の天気予報を食堂のテレビで見る。寒冷前線が下がりながら通過しかなり悪そうだ。足も痛むし、最悪となりそうだ。20時に就寝。


すぐ眠りに就くが、0時頃、風と雨の音のすごい音に目を覚ます。雷もまじえ、2時頃まで続く。4時30分起床。外はガスだ。雨も少し残っているようだ。5時30分から朝食。朝食のメニューは、スクランブルエッグ、ハム、納豆、のり、アップルジュースにみそ汁がつく。


6時30分に赤岳鉱泉を出発。赤岳鉱泉宿泊者は行者小屋で荷物を預かってくれるので、行者小屋を目指す。途中から、雨となる。ゴアのレインウエアにまたもお世話となる。行者小屋に着くと、風雨も強そうで、赤岳頂上を目指したが、風が強く引き返す人が多いという。気温も7度となる。ルート選択に迷い、M氏が行者小屋の人に聞くと、中岳のコルを目指すように言われる。そして登り始めると、赤岳から下りてきた団体のリーダーの人から文三郎道を薦められる。中岳コルと赤岳の尾根が風が強く、避けたという。


急遽変更し、文三郎道から赤岳を目指す。しかしながら、下りてくる人から、こんなとき何故登るのか、また、昨日硫黄岳まで行って何故下りたのか等言われ、奇人のように思われる。一々説明するわけにもいかないので、気にせず、何とか赤岳山頂に立てることを願い登る。ガイドブックからは難しい箇所も多く感じられたが、階段・鎖が整備され、足の痛みと風雨がなければ、楽しい道だ。今回はサポーター、アンメルツも効かず苦しい。稜線に出てからも鎖場等急登で辛かった。また風も少しは弱まったものの、時折烈風が吹く。ようやくたどり着いた山頂もガスがひどく、写真も撮れない状態。


下りは、雨で眼鏡が曇り、足の痛みとで最悪の状態となる。文三郎道への分岐でI夫妻から塗り薬のバンテリンと飲み薬のチリカをもらう。そのおかげか何とか行者小屋にたどり着く。行者小屋でゆっくり昼食を取る。外は雨だ。帰路は南沢を下る。北沢より通る人が少ない印象の道だ。途中、地図でコースタイムを見間違っており、なかなか美濃戸につかないのは、直接美濃戸口へつながる道かと不安となり確認するが、間違いない。ほどなく美濃戸に着く。温泉は、昨年できたばかりだという八ケ岳温泉のもみの湯につかる。特色はないが、露天風呂もあり満足する。


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