横尾山(須磨アルプス 鉢伏山・鉄拐山・栂尾山・横尾山・東山)312m 

 


データ】     

2002年12月8日(日) 曇時々雨 2時間49分
5:02加太線中松江駅 5:11紀の川駅区間急行乗り換え 6:17難波駅 6:32地下鉄難波発 6:39梅田駅 6:42阪神直通特急・山陽姫路行き 7:31山陽須磨着 7:33山陽須磨駅発 7:34須磨浦公園駅着

7:37スタート <21分> 7:58〜8:00東屋 <8分> 8:08鉢伏山 <5分> 8:13〜15 旗振茶屋 <15分> 8:30鉄拐山 <13分> 8:43〜48おらが山公園展望台 <8分> 8:56〜9:00大丸ピーコック <5分> 9:05歩道橋 <15分> 9:20栂尾山山頂 <15分> 9:35横尾山(二等三角点) <9分> 9:44〜58須磨アルプス核心部(昼?食) <6分> 10:04名勝馬の背の表示 <9分> 10:13〜18東山山頂 <7分> 10:25全山縦走路と板宿駅との分岐 <5分> 10:30鉄塔 <13分> 10:43板宿八幡神社 <10分> 10:53ダイエー板宿店 <5分> 10:58神戸市営地下鉄板宿駅  

11:02板宿駅発 11:15三宮駅 11:25JR三宮駅発新快速 11:40大阪駅 11:49環状線 12:07新今宮駅 12:15新今宮駅発関空行き急行 13:17みさき公園発急行 13:39加太線 13:50中松江

 
メンバー
   単独
   


 関西百名山に選ばれている横尾山は、最近まで剣尾山の横の山と思い、既に登った山とカウントしていた。そんなこともあり、早く登頂したかったが、実は、六甲全山縦走を通して達成という夢を持っていた。しかし、よく調べると、大会を通してとなると須磨浦公園を5時スタートとなる。前夜泊か送ってもらうということになり、たいそうである。単独行の多いHP山楽日誌のAさんでも、お二人で出かけられているし一人では気持ちが持たないと思ってしまう。神戸市から有料地図(コストパフォーマンスの高い地図だ)も取り寄せたが、あきらめ、先ずは須磨アルプスでもと思う。

 

最近発行されたヤマケイJOYにおもしろい記事があって、何故関西にアルプスが多いかについて、大阪朝日新聞記者の藤木九三氏と大阪風の「いちびり」だという。この雑誌でも、須磨アルプスが取り上げられている。

ただ、残念なことに我がホームグランドの紀泉アルプスは取り上げられていなかった。しかし、肝心の天候はよくない。前夜の予報は朝も変わらず(そもそも4時半の予報は前夜出していたりして?)、兵庫南部は、くもり。降水確率は午前30%、午後40%である。気が進まないが、以前に買っていた昼特切符が12
/10までで「もったいないか」という気が後押しする。この作戦は今後も有効かもしれない。

 

朝一番の加太線に乗り、紀ノ川駅で区間急行に乗り換える。少し眠いが、日本の名随筆「山」がおもしろく、読む。先週の名著「処女峰アンナプルナ」に続き、良い山岳書は山への想いを強めてくれる。難波駅のコンビ二のアンスリーで、お気に入りの富山の鱒寿司と助六寿司を買い足す。休日で地下鉄のダイヤが少なく、梅田駅での時間は少なかったが、何とか間に合った。山陽須磨で待っていた普通に乗り換える。須磨浦公園は何年振りだろう。下りる人はみやげものやにでも勤めそうな二人だけ。持ってきたHPやガイドブックに従い、西に少し歩き、山陽電車を橋で渡る。名残のはぜの紅葉が美しい。渡るとすぐに道なりに左には進まず、階段を登る。案内通り、ここからはひたすら階段であった。

 

振り返ると海。小雨がぱらつくが、20分ほどで東屋に着いた。トイレもある。右に明石大橋、前に友が島が見える。小さいギターを弾いている人がいた。ここからの展望もよかったが、少し登ると、ロープーウェーの駅で、ここの展望台はさらに見晴らしがいい。ここから一のぼりで、全山縦走路との分岐で、折角なので、鉢伏山による。展望館や滑り台などがあったが、山頂標識等は見当たらなかった。ここからも滑り台の横を通り縦走路につながつていた。

 

山腹から尾根に出て、少し登ると旗振茶屋であった(左上の写真)。缶ジュースは160円、缶ビールも360円。高くはない。この旗振山(253メートル)は、江戸から大正初期に、電信が普及するまで、ここで畳一帖もある旗を振り、大阪の米相場を加古川や岡山へ伝達していたことからの名だという。神社があったので、お参りする。また、旗振山登山会署名所というのがあり、毎日登山をする人が多いようだ。私がいる間も何人か登って来られた。ここからは平坦となり、展望の良い箇所があった。危険なのでロープが張ってある。左に明石大橋。眼前に山陽道が走る。うばめがしが茂り、鳥の鳴き声が盛んだ。

階段を一のぼりで、鉄拐(かい)山であった。234m。温度計があり、見ると6度であった。ここから高倉台を目指し、階段を下ると、おらが山公園で展望台がある。1階はトイレ。2階は喫茶店で、休日の6:00から15:00のみ営業。モーニングセットもあった。ここからの展望も抜群。360度見渡せる。歩んできた道も見え、南には第二神明が走る。明石大橋もよく見える。展望台前を通り、長い人工階段を下り降りる。上がってくる人はいい運動だ。

 

陸橋を越え、遊歩道を道なりに進む。早朝散歩の人への話声等の注意の看板が多い。大丸ピーコックの前で、自販機のコーンスープであったまり、商店や郵便局の並ぶ道を進み、みなと銀行を左手に陸橋を渡ると、左折していよいよ横尾山への道だ。巻くように歩いた後、栂尾山への長い急階段が続く(右の写真)。途中にいくつもベンチがある。振り返ると今歩いてきた山々が見え、明石大橋も見える。栂尾山山頂(274m)にも木造の展望台がある。進む方向を見ると、須磨アルプス核心部の岩肌も見える。

 

ここから少し下って登り返すと、横尾山(312m)だ。二等三角点があるだけで、表示はなかった。南側が見えるだけだ。真新しい鎖もある荒れた道を歩くといよいよ核心部だ。景色を見ながら、カレーヌードルで腹ごしらえをして再出発。案内通り、見たほど危険は感じないが、本当にやせた部分もあった。滑る感じはしなかったが、この付近は風化が激しく危険ですので、注意してください」という標識が多かった。下って上り返すと、東山山頂だ。板宿から登ってきた人が、岩肌を見て「あそこで落ちて亡くなったという話は聞いたことがないか」など盛んに登山者に聞いていて、聞かれた人も大丈夫と言っていたが、結局進まず、引き返された。私は、須磨アルプスの全容を展望箇所から確認し、昔話を読んで板宿駅に向かう。

 

ほどなく、分岐で、まっすぐ行くと、全山縦走路の「高取山・妙法寺駅」と書かれ、板宿駅は右下だった。5分ほどて、鉄塔で、目指すダイエーも見える。すぐ分岐でどちらも板宿駅に行けるとのことだが、私は右を選んだ。2箇所に板宿八幡神社→の案内もあり、迷わない。途中の十時会休憩所というところで、会員が薪を焚き、休んでいた。八幡神社でお参りをし、道なりに進むと迷う箇所には、電柱やネットに「八幡神社 登山道→」の案内があるので、逆に歩むと、ダイエーが見えてきた。ダイエー前を直進し、突き当りを左折すると、ほどなく山陽電車板宿駅で、地下鉄もつながっていた。

 

地下鉄・新快速と連絡は良かったが、環状線からはつなぎがもう一つで、寒さ逃れで、関空急行泉佐野で普通、みさき公園で急行乗り換えで帰和する。助六寿司は人のいない普通で食べ、随筆も読み終えた。これで関西百名山は68座だ。

 




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