横尾山(須磨アルプス 鉢伏山・鉄拐山・栂尾山・横尾山・東山)312m |
【データ】
|
関西百名山に 最近発行されたヤマケイJOYにおもしろい記事があって、何故関西にアルプスが多いかについて、大阪朝日新聞記者の藤木九三氏と大阪風の「いちびり」だという。この雑誌でも、須磨アルプスが取り上げられている。 朝一番の加太線に乗り、紀ノ川駅で区間急行に乗り換える。少し眠いが、日本の名随筆「山」がおもしろく、読む。先週の名著「処女峰アンナプルナ」に続き、良い山岳書は山への想いを強めてくれる。難波駅のコンビ二のアンスリーで、お気に入りの富山の鱒寿司と助六寿司を買い足す。休日で地下鉄のダイヤが少なく、梅田駅での時間は少なかったが、何とか間に合った。山陽須磨で待っていた普通に乗り換える。須磨浦公園は何年振りだろう。下りる人はみやげものやにでも勤めそうな二人だけ。持ってきたHPやガイドブックに従い、西に少し歩き、山陽電車を橋で渡る。名残のはぜの紅葉が美しい。渡るとすぐに道なりに左には進まず、階段を登る。案内通り、ここからはひたすら階段であった。 振り返ると海。小雨がぱ 山腹から尾根に出て、少し登ると旗振茶屋であった(左上の写真)。缶ジュースは160円、缶ビールも360円。高くはない。この旗振山(253メートル)は、江戸から大正初期に、電信が普及するまで、ここで畳一帖もある旗を振り、大阪の米相場を加古川や岡山へ伝達していたことからの名だという。神社があったので、お参りする。また、旗振山登山会署名所というのがあり、毎日登山をする人が多いようだ。私がいる間も何人か登って来られた。ここからは平坦となり、展望の良い箇所があった。危険なのでロープが張ってある。左に明石大橋。眼前に山陽道が走る。うばめがしが茂り、鳥の鳴き声が盛んだ。 陸橋を越え、遊歩道を道なりに進む。早朝散歩の人への話声等の注意の看板が多い。大丸ピーコックの前で、自販機のコーンスープであったまり、商店や郵便局の並ぶ道を進み、みなと銀行を左手に陸橋を渡ると、左折していよいよ横尾山への道だ。巻くように歩いた後、栂尾山への長い急階段が続く(右の写真)。途中にいくつもベンチがある。振り返ると今歩いてきた山々が見え、明石大橋も見える。栂尾山山頂(274m)にも木造の展望台がある。進む方向を見ると、須磨アルプス核心部の岩肌も見える。 ここから少し下って登り返すと、横尾山(312m)だ。二等三角点があるだけで、表示はなかった。南側 ほどなく、分岐で、まっすぐ行くと、全山縦走路の「高取山・妙法寺駅」と書かれ、板宿駅は右下だった。5分ほどて、鉄塔で、目指すダイエーも見える。すぐ分岐で 地下鉄・新快速と連絡は良かったが、環状線からはつなぎがもう一つで、寒さ逃れで、関空急行泉佐野で普通、みさき公園で急行乗り換えで帰和する。助六寿司は人のいない普通で食べ、随筆も読み終えた。これで関西百名山は68座だ。
|