三連休は三日とも天気がよさそうだ。初日は仕事が溜まっており書類作成やらで過ごす。しかし小春日和で余りに勿体無い感じがする。和歌山 県の南には、子ノ泊山、烏帽子山、嶽の森山、半作嶺など、たくさん登りたい山があるが、結構時間がかかり、一人の運転では大変だ。摩耶山もかねてからと思っていたので、本でも読みながら行ける気楽さで決定する。せめてコースは充実したものをということで、HP(関西の山歩き&ハイキング)等で調べて三宮駅から新神戸駅、布引の滝、稲妻坂・天狗道から登り青谷道を下り王子公園駅というルートとする。
電車の中では、岩波新書の「快適睡眠のすすめ」というのを読んだが、興味深い記述が多く、特に体内時計はおもしろく、目覚まし時計に頼らなくても起きられる人が結構多いという。ただ、体内時計は25時間で1時間のずれがあるという。起きる時刻を意識して起きる自己覚醒によると目覚めはすっきりしているという。それ以外も人間は14時頃眠くなるのは、食事のせいではなく、12時間周期のサーカセミディアンリズムによるそうだ。朝4時頃眠くなるのは24時間周期のサーカディアリズム、2時間周期の ウルトラディアンリズムもあるそうで、高速道路で2時間運転したら休憩といわれる所以だ。関心を持って読んでいたので、三宮までは短く感じた。この情報は、今後の徹夜運転登山にも役立ちそうだ。阪急の特急は登山姿の人が多く、西宮北で降りた人が多いところをみると、皆芦屋川から六甲山頂を目指すのであろう。
三宮から新神戸駅まではぶらぶら歩く。布引の滝は案内が随所にあったが、結論としては、生田川沿 いに進み、新神戸駅を生田川右岸沿いにくぐる。ガード下の上には、布引登山口と書かれ、ガード下の生田川沿いの右壁には「市ガ原3.7km、布引の滝0.4km」と大きく書かれていた。結構登山者は多い。道なりに進むと、直進の階段の道との分岐が会ったが、左の道を進む。5分足らずで、雌滝だった(左上の写真)。
布引の滝は、雄滝、夫婦(めおと)滝、鼓(つづみ)滝、雌滝と4つの滝の総称だという。雌滝は19mの高さだそうだが、立派に見えた。階段を上ると、下からの階段の道と合流する。鼓滝はあまりよく見えなかったが、10分ほどで雄滝に出た(右上の写真)。期待以上に立派で、那智の滝、華厳の滝と合わせて日本の三大神滝と呼ばれるそうだが、あながち誇大でもない。43mの高さもあり、花崗岩の岩盤を落ちる。昭和に入って見つかったそうだが、5段 になっているそうだ。登り道には門があり、おんたき茶屋がある。茶屋の関係で、この道は朝6時から20時までの時間帯だけ通れるという。それにしても立派な滝で、昔からたくさんの歌にも詠まれ、道沿いにたくさんの歌碑がある。
徳光院からの道と合流する。ここで女性の単独行者がラジオをつけながら先行していた。大きな音で、何と「時には娼婦のように」が流れ、滝の感動が遠のいていく(^_^;)。
たどり着いたみはらし台は立派な休憩所やトイレもある。展望も抜群だが、今日は早、春霞だ。新神戸オリエンタルホテルが眼下に聳えている。霞がなければ正面は泉佐野、右手は和歌山が見えるそうだ。さらに進むと、布引貯水池だが、先の大震災で漏水が激しく、堰堤の補強と堆積土砂の除去のため、水をすべて抜き、大型ショベルカーがたくさん入っている(左上の写真)。
立派な仮設歩道もつけられていた。貯水池沿いの高低差の少ない道を気持ちよく歩くと、茶屋があり、2つめのあけぼの茶屋横には「布引投輪クラブ」なるものがあり、皆輪投げを楽しんでいたのには驚いた。櫻茶屋の前にはベンチも 多く、トイレもあったので休憩する。いずれの茶屋も飲み物の自販機に加え、公衆電話もあり心強い。櫻茶屋の前の温度計は6度であった。
少し先で右手にハーブ園と摩耶山に分ける道があった。持ってきたHPの記述と異なるが、後ろからも人がくるので、地図で確認し、そのまま進む。快晴の気持ちの良い日だが、今一つピッチが上がらない。イノシシが道を掘り返した跡やうぐいすの姿に春を感じつつ進む。一上りすると右上にハーブ園のいかにもという欧州風の建物が見え、分岐にたどり着く。右はハーブ園、左が摩耶山だ。ほどなく鉄塔となり、記述にないなと思っていると、左からの六甲全山縦走路と合流した。
掲示されていた地図で確認すると、私が通った道のさらに奥に道があり、2本あったのだ。持参のHP資料は奥の方の道の記述であつた。ここからが九十九折れの「稲妻坂」である。喘ぎながら上り、少しゆるやかになると、学校林道との分岐であった。ここで、今日も難波のアンスリーで買った鱒寿司を食べる。ここからは天狗道と呼ばれる道だ 。振り返れば、先月登った須磨アルプスが見える。関電の反射板を越え、さらに進むと、松の向こうに山頂が見える(左上の写真)。石段を我慢して登ると、地蔵谷への分岐があり 、ほどなく山上台地で、右手に放送局の鉄塔が並ぶ。
最後の鉄塔から右に入る道には、→史跡公園の標識があり、それに従い進むと、祀られた天狗岩(僧が摩耶山の天狗を封じ込めたという謂れの岩)があり、なかなか三等三角点を見つけれなかったが、南東10数メートルのところにあった。鉄塔に戻り、展望台の掬星台(右の写真)に向かう。たくさんの人だ。
すばらしい展望台だが、相変わらず霞んでいる。六甲連山も間近に見える(右上の写真)。風があり寒いがここで昼食とする。持参の吟醸酒「一」を飲み、ラーメンで温まる。しかし寒いので早々に退散する。トイレは凍結で使用中止であった。天上寺や摩耶別山に行くことも考えたが、下山する。青谷道は、鉄塔の方に少し戻り、左手に下る。昭和51年に焼失した天上寺の参道だけあって、階段が続く。基壇や礎石の並ぶ天上寺跡の解説を読み、長い階段を下る。下から上ってくる人も多いが、大変だ。
山門を抜ける とすぐに上野道を左に分ける。ここでも青谷道から団体の人が上がってくる。ようやく階段が終わり、不動滝の建屋であった。旧摩耶道が合流すると、砂防ダムが多くなった。妻が大学のとき下宿していた毎日登山の到達地点はどこかと思っていると、標高250m地点に「つくばね登山会」と書かれた「つくばね寮」、その横にあけぼの茶屋というのもあり、ここがゴールであることが分かった。その下の方には静香園という神戸観光茶園があった。さらに下の青龍寺と書かれたおよそ寺とは思えない建物にゴールデンリトリバーがいて愛犬「いち」のことを思い出す。
青谷登山口(上の写真)からは市街地を川沿いに下ると、王子公園の駐車場で係員の方に駅の方向を聞き左手に進むと、阪急王子公園駅であった。つなぎは余りよくなかったが、16時に過ぎには自宅に帰りついた。これで関百は73座である。
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