|
11月から、事業所の健康づくり教室が始まり、私も事務局として参加している。参加者は、生活習慣病予防のための指標から選ばれた人だ。教室のメニューは、運動の方法や食事の改善の講話など多彩だ。私の個人目標は、ウエストを3センチ下げることとなった(85センチ以上が内臓脂肪の関係で要チェック)。それ以来、通勤の往復1時間は、徒歩とし、食事も気をつけることとしたが、あまり効果は上がっていない(^^ゞ
 
<地下鉄妙法寺駅で記念撮影後スタート> <高取山への上りから振り返る>
そんな中、メインイベント行事は、1泊2日で、六甲全山縦走となったが、これは、私の趣味が入っているとの声もある。熊野古道歩きを熱心にされているN事業所長の後押しやこの教室を主催してくれている和歌山健康センター、ほっとライフ課のK課長が山好きで、やる限りは思い出に残るものをということで決まった。


<金高神社> <高取神社>
安全健康室のNさんが入念に計画・準備してくれたが、全山縦走するにも、須磨から摩耶では、ヘッドランプ必須となり、初心者向きではないので、前半をカットし、地下鉄妙法寺駅出発とした。ただ、スタッフは和歌山から来られるので、出発が9時となり、日没が少し心配である。
天気も、当初の長期予報は暖冬予想であったが、10年振りの厳冬となり、心配である。前夜も時雨れて心配であったが、出発日の金曜日は見事に晴れ快晴となった。N所長といっしょに駅への途中、昼食等買い出して、阪神尼崎から三宮行きの特急に乗る。通勤客に混じるのは心苦しいが我々は休みである(今週は金曜・土曜が公休)。西宮で座ることもでき、また、地下鉄も名谷止まりははがらがらで快適である。

<鴨越駅> <鈴蘭台浄水場から菊水山を望む>
妙法寺駅は、バブル崩壊後、マンション応募で、来て以来か。私がはずれた三菱地所の巨大なマンション群が聳え立っていた。9時過ぎに全員が揃い、駅前で、リーダーのK課長の指導の下、ちゃんと準備体操をして(いつもはやっていないので反省)、記念撮影もして、出発である。
ほっとライフ課のK課長、女性スタッフ3名、産業医のI先生と5名のスタッフに対し、生徒は日帰り組を含めて、14名の総勢19名だ。2班に分かれて、市街地を歩く。しばらくは住宅地をくねくねと曲がり、道路を横断し静かな地道を抜けて高取山への登山口へ向かう。私は殿から、ペースを落とそうと声をかけるだけである。市街地の階段も凍っていて転倒要注意だ。今日は、ついていくだけなので、留意していないからか、思ったほど、全山縦走路の標識は多くないなと感じた。
 
<島原川にかかるダム> <菊水山への上りから振り返る>
高取山の取り付きで一息入れ、いよいよ上りである。標高320メートルにしてはきつく、特に初心者にとっては、結構きついかもしれない。上るにつれ、振り返ると、展望がすばらしい。K課長から、上りは35秒で5秒の呼吸整えのストップが有効とのアドバイスがある。途中のストレッチを含めて、私にも大変有意義なアドバイスが多かった。
高取山の山頂には、いくつかの神社があり、最初の荒熊神社を経て、しばらく進むと金高神社があった。ここの急な階段を上ると、絶景であり、開港間近の神戸空港も見える。私とスタッフのIさんは、殿をいいことに、今回の山行の無事をお参りする。さらに進むと、立派な社の高取神社があったので、ここもお祈りをして、長い階段を下り、皆の待つ月見茶屋を目指す。
 
<菊水山山頂から鍋蓋山方面> <菊水山山頂からポートアイランドと神戸空港>
この茶屋は、毎日登山をする人のための記帳所だけでなく、輪投げ場もある。なぜか神戸の茶屋には輪投げ場が多い。きれいではないが、トイレもある。
しかし、ここで重大なことに気づく。神戸市作成の全山縦走コースマップは、健脚向きであるのだ。摩耶山頂まで行けなかった場合のエスケープを考える。
 
<菊水山山頂の残雪> <菊水山山頂で記念撮影>
皆で一息入れた後、丸山まで下る。桧川町公園辺りで買い物を考えていたが、閉まっていた。街中も結構な急坂で簡易トイレまで特にひどく、住人も大変である。鵯越駅前の自称コンビニエンスストア(どう見ても雑貨屋)で、昼食等足りない人は、買い物をする。
エスケープ者は出なかった。川沿いの道を鈴蘭台浄水場でトイレ休憩とストレッチの後、神戸電鉄のトンネルと左手にダムを見て、鳥原川にかかる橋を渡ると、本コース最大の難所、菊水山への長い登り階段が待っていた。右に小さなゴルフ場を見て上るが、聞きしに勝る急坂であった。全山縦走の人にとって、拷問に近いであろう。直登で階段が多いのがくせものだ。我教室の参加者も途中で一息入れている者が多い。
 
<摩耶山への上りから明石海峡大橋> <摩耶山への上りから夕焼け>
K君は、女性スタッフ2人に激励されつつの必死の登山だ。今回の女性スタッフ3人はナイスキャラで、彼女達のおかげで癒されている面は多大だ。しかし、初心者にこのコースはどうかと反省しつつも、途中の階段の踊り場からの景色は、神戸空港を眼前に絶景であり、これだからこそ山はやめられないとも思う。
あごをあげつつも、何とか山頂に着くと、女性スタッフのFさんがビデオで出迎えだ。今回は、和歌山健康センタとしても、記録に残すべく、DVDビデオとデジカメを駆使してくれている。K課長も指導、リーダー、カメラマンと何役もこなされている。
 
<掬星台のきらきら小径> <掬星台からの夜景>
菊水山山頂では、銘々に食事を始めている。早速、私も湯を沸かす。風防を持ってきたのは正解であった。ワンパターンのカップヌードルとコンビニの稲荷寿司である。お湯をどんどん沸かし、コーヒーやお茶を飲んでもらおうとするが、コップ不足で回しのみとなる。
それにしても、山頂には立派な電波塔や山頂碑、東屋もあるが、景色のすばらしさが格別である。神戸の街並みはもとより、これから向かう鍋蓋山や摩耶山もよく見える。ゆっくりしたいが、予定より大幅に遅れているし、寒いので、記念写真を撮り、早々に出発する。
ここから、左手に鈴蘭台の町を見下ろして、251Mの天王吊橋まで一気に下る。結構きつい箇所もある。有馬街道を通るバスを見て、エスケープしたいと考えていそうな人もいた。
<翌朝オテルド摩耶からの雪景色> <最高峰方面>
ここから再び標高487Mの鍋蓋山への急登だが、菊水の地獄を味わっているので、楽に思える。やはり九十九折になっているのと直登の差である。振り返ると、菊水が見え、尾根続きでつながっていたら楽勝なのにという思いは皆同じである。しかし、定年間近のOさんも、この間の歩行でしっかり膝が強くなり、たくましく歩いておられるのが印象的だった。
二つめの鉄塔手前で小休止して、山頂を目指す。山頂には四等三角点があり、南面の展望広場からは、明石海峡大橋もよく見えた。
鍋蓋山からは市ヶ原を目指して再度山を下っていく。皆快調で再度山は巻けたので余計気が楽である。日帰り組は、市ガ原から新神戸駅に下ることにしたので、皆元気である。大竜寺では、飲み物の自販機があったので、買い足す。
更に下ると、市ヶ原の川原に出て、少し上がると新神戸からの道と合流し、桜茶屋前に出た。ここは、公衆トイレもあり、さらにK課長お薦めのアミノ酸4000�r入りのプレミアムアミノバリューがあったので、翌日の筋肉痛予防のため、買うのを薦められる。飲みやすいし、今後愛用したい。

<車道から丁字ケ辻へ> <記念碑台にあるガイドハウス>
ここで、日帰り組は、新神戸に下ったが、皆うれしそうである。達成感と暗い中、摩耶山に登る人との相対的幸福感が顔に出ている。摩耶に登る組は、ヘッドランプを準備し、再度、ストレッチをする。
私は、稲妻坂・天狗道経由の摩耶山は、経験済みなのと所詮標高差は、450m程度との思いはあるが、疲れと日没で、相当自分に気合を入れ直す。
健脚のNさん先頭では、早過ぎたので、途中、K課長が先頭となり、ペースをつくる。明石方面に沈む夕焼けがきれいで皆見とれる。瀬戸の花嫁を歌うようリクエストしたり、元気はある。明るい女性スタッフの声で悲壮感はないが、さすがに日没となり、ヘッドランプをつけて、手も使う天狗道に入ると必死である。特にテレビ塔手前の石段は、最後の気力を振り絞ってであった。それだけにテレビ塔に着いた後の喜びは一入であり、さらに掬星台の、最近できた光る石の道の「きらきら小径」、神戸から大阪の夜景、満月とこれでもかというシチュエーションが揃い最高のフィナーレとなった。
女性スタッフはもとより男性陣も景色にみとれる者が多い。しかし、きりがないのと早くビールが飲みたいので、宿泊先のホテル「オテルド摩耶」に急ぐ。こんな道からホテルに行くのという感じで真っ暗な小径に入ると、突然、クリスマスイルミネーションに彩られたホテルがあらわれた。
 
<ガーデンテラス> <風が吹くと吹雪状態 平田氏撮影>
以前は国民宿舎摩耶ロッジであったそうだが、一新され、瀟洒なホテルである。部屋も洋室でバスルームも美しい上、別に大浴場、露天で夜景の見えるジャグジーもある。同室のI先生とK課長は、ジャクジーに行かれたが、美しいが寒かったとのことだ。
私は、K課長に教えていただいたマッサージをハーブ風呂で盛んにする。あたたまったところで、夕食である。ここはイタリア料理が売りで、前菜、パスタ、肉・魚料理の選択、デザートはなかなかおいしかった。健康づくりであるが、ほとんどの人が肉料理を選択したのは、今日の激務の賜物か(^^ゞ ビールとワインで結構盛り上がる。
このレストランでおもしろかったのは、部屋のスリッパが許されていなかったことだ。当然といえば、当然だが、我々は、登山靴なので、スリッパの方がましであったのだが(^^ゞ
部屋に戻り、二次会となる。これもほぼ全員参加で、K課長がクイズ等楽しい話題を提供してくれ、大いに盛り上がる。
しかし、ドラマは翌日も続く。何と朝起きると、10cmはあろうかという積雪で一面銀世界であった。確かに予報は寒波襲来となっていたが、満月が出ていたので全く想像だにしなかった。
美しく、私は大喜びだが、初心者の装備が心配である。I先生とK課長はここぞとばかり、雪景色を楽しむために、屋外ジャクジーに出かけたが、「水だった。死ぬかと思った」といいながら帰ってきた。私は、足の筋肉痛を緩和するため、朝風呂に入る。朝食まで時間があったので、窓の外に広がる雪景色を楽しむ。
朝食も、パンで満腹感には乏しいが、バイキングで、皆、量と栄養はたっぷり取った。外は余り寒いので、出発前のストレッチはホテル内でやる。一般客は団体客で時間が違ったから、目立たなくて許されたという感じだ。
 
<最高峰に向かう> <六甲最高峰にて記念撮影>
新雪を踏みしめる感触を楽しみつつ進むと、左手に大屋根が積雪で美しい天上寺が見えた。 滑って転倒しないようアゴニー坂を進むと、車道に出た。それにしても新雪の中を歩くのはいつ以来だろうか。本当に気持ちが良い。K課長は盛んに「気持ちいい」と叫ぶ。
車道を進むと穂高湖への分岐があった。凍結して新雪が積もっていればさぞ美しいであろうが。そういえば、有馬の滝も早くも凍結しているとのことたが。
車道を快適に進むと自然の家で、ここで一人体調がすぐれないので、リターンすることとなった。無理は禁物である。
本日のみ参加の方と待ち合わせる丁字ケ辻までは、思ったより時間がかかったので、ディープインパクトばりのN氏に先行してもらう。なつかしい当社の保養所や六甲山ホテル前を通りようやく待ち合わせ場所に着く。ガイドハウスは、立派な施設で、さすが、観光・ハイキング名所だ。ここで一息入れてから、十字路を横切り、進行方向右斜め前の縦走路に入っていく。
それにしても車が来ると怖い。向こうもだろうが。ここかしこの保養所は、ノーマルタイヤの車が苦労している。ほどなく日本最古のゴルフ場の間を10分ぐらい歩く。コースももちろん真っ白だ。
途中、21歳で乗客を助けるために亡くなったスチュワーデスの祈念観音にお祈りし、ガーデンテラスに向けての上り坂を上る。

ガーデンテラス前の上り道では、車が路上でぶつけ立ち往生し、パトカーにアドバイスを受けていた。ここでトイレ休憩と和歌山組はおみやげを買い、一軒茶屋に向かう。縦走路はこぶがいくつもあり、特に下りは時間がかかるので、基本的には車道を歩き、時間短縮を図る。
時折風が吹くと木に積った雪が飛び吹雪状態だ(右上の写真。H君撮影)。六甲最高峰へは、一軒茶屋に荷物を置き、空身で上ることにする。一軒茶屋には人が多かった。最高峰―の上りはトイレが閉鎖され、横の簡易トイレの水も流れない。
←< 有馬への道>
滑りそうな道を一登りすると最高峰だ。皆、達成感一杯の写真を撮る。下り降りた一軒茶屋でそれぞれ丼ぶりやうどんをたのむ。ここで、エリアマップで宝塚までの時間を確認すると、また日没必至なので、エスケープすることにする。エスケープも神戸側だと急で滑る可能性があるので、魚屋道で有馬に下ることにする。
念のためアイゼンを皆、つけたが、歩く人が多く、土が出ていてかえって歩きにくいのですぐにはずす。九十九折の歩きやすい道を下ると、車道に出てすぐに炭酸水源広場だった。ここで、左に下るのが近いが滑りそうなので右に進む。
有馬は人が多く、銀の湯や金の湯もにぎわっている。有馬温泉のバス停前で解散式をする。縦走こそ果たせなかったが、余りある思い出の多い山行となり満足する。でも初心者の方はどうだったろうか(^^ゞ。
有馬温泉からは芦有道路経由芦屋、梅田行き、宝塚駅行きのバス、神戸電鉄、谷上、三宮ルートの電車があるが、買い物のため、初めて宝塚に出る。混まずに着いたので最も運賃が安くリーズナブルだ。
宝塚駅から西宮北口経由、塚口から、バスに乗り、17時に寮に帰る。さぁ、洗濯だ(^^ゞ
HOMEへ
|