桧塚、桧塚奥峰、明神岳、薊岳(奈良県)、木ノ実ヤ塚、二階岳 |
【データ】
【駐車場】 |
常念岳をキャンセルし、一日早く帰宅した分、消化不良となり、あこがれの山を目指す。いろりのメンバーでの人気度の高い「桧塚」である。更に「木ノ実ヤ塚」もと思い、麦谷林道からのピストンを計画する。寝不足ですっきりしないが、4時半に目覚める。行けという神のおぼし召しであろう。空いている道を快調に走る。途中の河川やふるさと村には、キャンプ客が多い。さすが、GWである。今年のGWは天気は今一つであったが、ようやく天気も回復するという。 麦谷林道の分岐も容易に分かり、登山口もテープやよくみると立て札で悩まずに発見できた。空はすっきりしないが、予報は降水確率0なので、安心して用意する。先着車は一台であったが、ほどなく、和泉ナンバーの夫婦連れが来る。道路が広くなっており、結構停められそうだ。標高は既に1150m。1242mの二階岳への上りは、大したことはない。ただ、濡れた笹原でズボンが濡れそうだ。二階岳は、展望はきかないが、ここからは自然林で実に気持ちが良い。ようやく芽吹きが始まり、バイケイソウノ群落も美しい。前方下の山々にはアカヤシオのようなピンクの花が点在している。ただし、ルート上で咲いていたのは、白いタムシバのような木だけであった。写真におさめながら、胸までの笹原の急登を上り詰めると、木ノ実ヤ塚だった。途中追い越して行かれた堺のご夫婦と、奈良県の年配の人が談笑していた。ここも、広葉樹が落葉しているので展望は良い。 ご夫婦に写真を撮ってもらい、薊岳を目指す。薊岳までが本日唯一と言って良いほど、木や石を掴みながらの登りである。しかし、以前薊岳から見て想像していた道よりずっと良い。薊岳で明神平までという堺のご夫婦に桧塚を勧める。健脚なので、あっという間に見えなくなってしまった。 三ツ塚分岐で、テント泊で明神岳へのピストン者を待っている人と談笑する。明神岳は、私製の掲示板がなければ、山頂とは気づかない。池小屋山への台高山脈主稜線との分岐を確認し、桧塚に向かう。期待通りのぶなと笹の快適な道である。幸せ気分に浸る。こんなすばらしいルートがあるのに、今まで気づかなかったとは。インターネットさまさまである。アルプスもいいけど、台高もいいなぁ。要は山はいいなぁということかと思い、桧塚奥峰への上りとなる。 展望が開け、先月登った木梶方面も見える。それにしてもすばらしい笹原だ。何枚か写真におさめ、山頂につき、東に少し行くと、展望の良い箇所があった。堺のご夫婦と山座同定をしながら、スケッチしている単独者がいた。 大洞、尼ヶ岳、高見、大普賢、池小屋山とぐるっと見える。何より、眼前の桧塚が美しい。下部は新緑が美しい。眠気がしてきて、昼寝でもしたいが、風邪をひいている上、GWでの、道路の混雑を恐れ、戻る。眠気で明神までは、ピッチが上がらない。薊岳までは、疲れも見えてきたが、美しい道に浸り、疲れも加減される。薊岳には、麦谷から到着されたご夫婦にウイスキー入りのコーヒーをごちそうになる。感じのいい夫婦であった。そこに大学のワンゲル部が10名近くやってきた。たくさんの新人が入ったそうで、靴やザックが新しい。今日は明神平に幕営し、明日は高見を目指すそうだ。多数の人が定着することを祈る。登山口までの1時間は、登り返しもあり、さすがに疲れたが、満足の行く山行であり、単独行もよかった。 |